タラレバ ロス / 538

 22日水曜日午後10時からは、言わずと知れた『東京タラレバ娘』の最終回だった。いつもこうなのだが、重要なイベントが近づくと他のことをやって気を紛らわせるクセがある。昨夜も月刊B藝春秋3月号に掲載された山下澄人先生の芥川賞受賞作『しんせかい』を、選評から読んでいくうちに、10時を廻ってしまっていた。まぁ録画していることだし、いいか・・・。大体いつもこんな感じだ。

  明けてきょう午前2時すぎ、書斎のベッドでアイスキャンデー(大好きなガリガリ君ソーダ)を囓りながら見始める。いいね、吉高ちゃん。目で演技するようになったね。2人のタラレバ娘も好演で、榮倉奈々さんは、豊川悦司さんと共演した廣木隆一監督の『娚の一生』で見て、あんな女と同棲してみたいなぁと想ったものだ。廣木監督は、『800 TWO LAP RUNNERS』を観た後、以前書いた「新春会」でお目にかかったことがある。野村祐人さんも一緒だった。彼は三船敏郎さんのようにビッグになるのでは・・・と私なりに期待していたのだが、いまはどうしているんだろう。

  話がそれた。今回番組を観ている内に、大島優子さんがなかなか色気のある好い女だと回を追うごとに分かってきて、ますます観るのが愉しくなった。しかも3人が美味そうに飲むビールを観ていると、我慢出来なくなる。一時停止ボタンを押し(録画はこれが出来るから好い)、ウイスキーと炭酸、氷を準備。冷蔵庫を覗くとあるある晩飯の時に食べ切れなかった総菜の数々。しかもL洪千先生のお母さんが作ってくれた本格派韓国の烏賊の塩辛とタコの塩辛が届いたばかりだ。キムチに漬け込んだ独特の辛さとニンニクの旨みが見事に調和している。これさえあれば、つまみは十分だ。が、鰹の刺身もメンチカツも茎ワカメの酢の物、あたり目も見つけた。これらを肴にいっぱいやりながら、テレビ再開。

  

 結末も予想通りで、実に好い流れだ。キー君(坂口健太郎さん)と早坂さん(鈴木亮平さん)、「呑んべぇ」の金田明夫さんら脇が3人娘を盛り上げるし、思いがけずキー君の演技は本格的だったし、早坂さんの困った表情や怒りたい気持ちを抑えるあたりがしつこくない程度に巧く演技できていて、結構のめり込めた。ハイボールもいつの間にか3杯から4杯目。とうとう番組は終わってしまった。あぁ〜あとなぜか嘆いている自分に気づく。65歳だぜオレは!

  このところ、1週間で観るテレビドラマは、火曜日の「嘘の戦争」(フジ)とこの「タラレバ」(日テレ)「バイプレーヤーズ」(テレ東)くらいで、かなり後半から見始めた「カルテット」(TBS)もドンドン面白くなっていたが、結局の所、この4本くらいしか「また観よう!」と思わせるドラマはなかった。一応1回はどれも観たうえでのことだが。15分ほどで止めたのも多々あるが。

 「タラレバ」が終わり、何だかこんなにがっかりするなんて、不思議な気持ちだ。原作のマンガを全巻買ったのは、「ドクター・コト−」以来だから相当熱心だったんだなぁ。いい歳をして「タラレバ ロス」という辺りが、まだまだ若いではないか。と想うことにした。今夜テレビ評論家のS木祐司君(Yahoo! ニュースなどでテレビ批評を書いている)と西新宿のタマル商店で呑むから感想を聞いてみよう。

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