素麺 & スイカの季節到来 / 561

   土曜日は、熱中症の後遺症か、凄く肩、首が凝り、目が疲れすぎているようなので松本鍼灸院に行く。先生が「こりゃ相当凝ってますな」と言ってハリのあと御自らと弟子の二人がかりで首筋から肩、腰、足までマッサージをしてくれた。いやぁほぐれる。そのあと買い物に廻るが遠出はしないで、まっすぐ家に帰ると、ベッドでごろごろしてるうちに深い眠りに落ちた。

  昼過ぎ、K都の大学の先生から「是非読んで欲しい」と依頼を受けたノンフィクションを読み始めた。昨日は何にも出来なかったので、来週中には感想を送らねばならない。もちろん見ず知らずの人だが、年に何本かこうした依頼がある。もちろん無償だが、こんなことはお互い様だと思っている。プロローグからして読者を引き込む書き出しだった。「中々面白いなぁ」とぐんぐん読んでいると、そこにピンポーン。来月出す『「若き哲学の手記」の真相』(弘津弘三編・著)のゲラが入った宅急便が届いた。「こりゃいかん。商売の方が先だ!」と今度はこちらを読み始める。62−63ページが欠落している。こういうことがあるから、やはり商品の方が優先だな。

  午後2時を過ぎて急にお腹がすいた。もう何度も書いたと思うけれど、素麺とスイカが大好物だ。好い季節になってきた。娘は学校、家人は観劇でいないため、池利の三色・三輪素麺を空腹時だったので6把も茹でてしまった。つゆは①わさび ②生姜 ③唐辛子入りラー油。③はF木啓孝兄がもう十数年前に「これが美味いよ」と教えてくれて以来、定番の一つになっている。新横浜のプリンス・ぺぺに寄ったとき、創味の「素麺の出汁」を探したが、まだ季節が早いのか売られていなかったので、創味を薄めて出汁を作る。これに紫蘇、アサツキ、ミョウガ、以前書いた瓶詰めの椎茸煮を薬味として入れる。ドンドン入る。デザートにスイカ。まもなくシシトウも出て来るだろうし、益々素麺が美味くなる。
  原稿を読んでいると娘からラインが届く。「いま府中本町」これは陸上競技場がある場所で、ここから南武線—東横線で帰ってくるから1時間後だ。まず風呂を洗い、湯を張る。続いて昼間買っておいたイナダを刺身にして、素麺の薬味とほぼ同じだが、紫蘇、アサツキ、ミョウガ、生姜を刻んだ具と一緒に、酒+みりん+根昆布出汁+創味でつくったつけ汁に漬け込む。最後にゴマを振りかける。少し寝かせる時間が短すぎたかなと反省。さらにタケノコと油揚を刻んで、タケノコご飯を炊く。本日のメインは、娘の大好物イッペイ風キッシュだ。人参、タマネギ、ピーマン、カボチャ、ベーコン、椎茸を刻んで炒めたところに卵五個を流し込み、超弱火でコトコト焼く。私はタルトやパイの生地を使わない、というか使い方が分からないので、卵5〜6個使って済ましている。だからベーコン野菜炒めオムレツのようなものだ。

 梅干しは、以前紹介したM串大兄御手製の名品

     この間、冷蔵庫の野菜室に残っていたサラダの具をガラスの容器に入れて、さっき買ってきたトマトをのせる。デザートは苺。一応、あまおうと紅ほっぺも買ってあるが、わたしは小ぶりのとちおとめが好きなので、こちらから先に食べるよう準備する。娘も苺好きで、夜中に二人で何もつけずにドンドン口に放り込んでは、ムシャムシャ食べる。だから甘めの方は夜中のおやつ用に残してある。

  帰ってくるなり「お腹すいたぁ〜」と手洗い、うがいを済ますとすぐ食卓に向かう。「美味しい、美味しい」を連発しながら食べてくれたが、それは気遣ってのことだと思う。イナダの漬け込みは時間が短く味が浅かった。タケノコご飯は、薄味過ぎた。いつも味が濃いと言われるので、今回は薄味にしたのだが、加減が分からず失敗。キッシュのみ合格で、彼女はペロリと食べた。箸の進み具合を見ているとよく分かる。まだまだ修行が足りん。

     午後9時前に書斎に入り、原稿の続きを読む。酒を呑んでいないので、夜中に温泉の素をたっぷり入れた風呂に入る。のんびりしたもんだ。

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