表参道裏の道 1087

応援を終えてからバスで駒澤大学前駅に出て、表参道で降りた。

先週親友の息子の誕生日祝いに贈ったタンタンのTシャツが小さかったというので、取り替えてもらうためだ。夕暮れ間近の通りを歩いていて、アップルのマークがある建物を見つけた。

表参道にあったっけ❓西麻布に住んでいた20年前は、表参道の表も裏も散歩コースで、小さな路地裏まで熟知していた。

お店もどんどん変わっている。ちょっと来ないだけで、こんなに変わるところが、表参道から原宿のエリアだろう。

タンタンでは、若い男性がトートバッグなどを買っていたのにつられて、ついついハンカチやキーホルダーを購入してしまった。

帰りは、裏道を通って駅まで歩く。「あーこのしもた屋は、あったなぁ〜」などと独り言を言いながら歩くところが、老人力だ。

夜は四ッ谷の『万作』での、親しい仲間と「四季飲み会」でだった。3ヶ月に1回というのが、長く続いている要因だろう。

料理は、「鱧尽くし」で、湯引きの梅肉ダレは定番だが、「鱧鍋」は絶品だった。柚子胡椒ならぬカボス胡椒が、ポン酢にマッチしていて食欲をそそる。

鱧は、鰻に似た魚である。子どもの頃、裏の川で鰻に紛れて獲れることがあった。お袋が調理しながら「この鰻、骨が多いのよね」とボヤいていたら、横から明治12生まれの祖母が、「みっちゃん、そりゃ鱧はじゃあわ」と呆れたように口を挟んでいたことを思い出した、母は日本橋蛎殻町の生まれで、疎開先の杵築で父と知り合い結婚した。そりゃ知らんわなぁ〜。

やはり『万作』は、味では裏切ることがない。だから30年以上も通っている訳だが。

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