定年退職まっしぐら /  512

 16日は、懸案だった「最終講義」を大過なく、当たり前か、終えることが出来た。L洪千先生が動画のパワポを手伝ってくれたのが、とても助かった。

 最終講義には、すでに春休み中だというのに、大学院生や授業で教えただけの学生、担任だったときの学生、さらに1年生の美少女3人組まで顔を出してくれたのには、びっくりポン!!「無理に来なくていいよ」と言ってあったのにゼミ生が2人も来て、手伝ってくれた。半径5メートル以内のことしか関心がなかったのに、もう社会人になるんだなぁ〜と感慨深いものがあった。先生や職員は大学院入試当日だったのに、はせ参じてくれて恐縮した。また新聞、テレビ、出版のメディアの友人たちが、中には親子で、あるいははるばる高知から顔を出してくれ、感謝多謝。それに「あとで記念のビデオを見るから」と言っていた娘が来たのには驚いた。義理堅いやっちゃ。

 講義は、ぴったり1時間で終わった。内容は、普段N協会の記者やディレクターでも見ることが出来ないお蔵入りの「問題映像」「訳あり映像」を見せながら、ジャーナリズムの限界などについて語った。特にここ数年、週刊誌ジャーナリズムや東京新聞のような批判精神に富んだメディアと違って、完全に権力のポチになってしまったメディアとポチ記者たちに騙されないように、読者や視聴者がジャーナリズム・リテラシーを身につけ、批判的に記事やニュースを見る事が重要だと訴えた。そのためには、今何が起きているのか、何が危ういのかなどを語り合える市民とジャーナリストの交流の場を、例えば、日本ジャーナリスト会議(JCJ)のような活動を、もっと敷居を低くして、だれでも参加しやすいように、全国各地に創設する事が必要だ、という話で締めくくった。講義終了の直後、「職員のビデオレター」が上映され、感激した。

 送別会は、ゼミや学生たちとの飲み会で使った中川駅前の「天狗」で開いた。教員グループ、学生グループ、マスメディアグループの3つの島をぐるぐる回りながら、ハイボールを飲み続けた。情報システムの教授のY木さんが「天狗と聞いて、小俣さんらしいと思った」と言ってくれたのが嬉しかった。心地よい宵であった。

 16日をもって、正規教授としての講義は終了した。早速退職手続きの説明が20日あると連絡が来た。もう一気に退職街道まっしぐらだ。

 今日(19日)のT京新聞の社会面「編集日誌」に、最終講義を聴きに来てくれたO場司さんが、感想を書いてくれていた。素直に嬉しいね。

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