山行 / 544

    今日(3月29日)から本当に気軽な日々が始まった。目覚めると娘は練習で府中の競技場へ。家人とL洪千さんは、日吉まで一緒にと出て行った。余り食欲がない、確かに昨夜は食べ過ぎた。最後の石焼きビビンバとデザートのマンゴのシャーベットが余計だったかも。美味かったけれど。朝めしは・・・。何も食べないわけには、とマーマレードを混ぜたヨーグルトで済ます。

  宇都宮の友人O野益通さん、マッサンに誘われて、今日は終日、日光周辺の山歩きをした。春の日差しがまばゆくUニクロの楽なGパンに麻のシャツ、セーター、短い靴下と若者ぶって「さぁ出かけよう!!」と玄関を出たが、寒ぶ。風がヒンヤリしている。こりゃ風邪を引くなぁとPパスの厚手のジャンパーを着込む。まだまだ春本番ではないんだな。

  午後1時に彼の会社で合流する約束だったので、少し早めに出て、新横浜—東京—宇都宮と新幹線を乗り継いで、昼過ぎには宇都宮駅に到着した。宇都宮といえば餃子。ここに来るたびに餃子を食べることにしている。超有名な『みんみん餃子』も前回駅前店に並んで初めて食べた。「なるほど」というのが、正直な感想。こればっかりは好みだからね。宇都宮での私の贔屓は、駅のすぐ斜め前にある『元祖宇味家』だ。もう何回も食べているので、自然足が向く。すぐ隣には行列が出来るほど人気の『もちっと餃子』がある。

  この日は、初めて『**餃子』を食べた。餃子屋さんと言うより「大衆食堂」的餃子屋という感じかな。いわし天丼定食と餃子一皿(6個)を注文。宇都宮で「いわし」というのも不思議な気がしたので試しに注文した。これはこれで不味くはない。だが、別注文の餃子は、正直「何じゃこりゃ?」という「ふにゃらら餃子」だった。結局いわし天丼も餃子も残してしまった。

  この日の呼びかけの趣旨は「一緒に農業をやりませんか」ということで、鹿沼と日光の2箇所を見学する。鹿沼では、母親が持っていた農地と近所の人が使っていない土地を借りて始める計画だという。「あの麦が植えてあるところ以外の黒い土の部分が耕作しようと考えている畑です」と言われて、「・・・・・」(俺に出来るかなと不安の沈黙)。ついつい持病の脊柱管狭窄症の前に臆病になってしまう。だが今日は昨日と打って変わって調子がいい。ほとんど屈むことなく動き回っている。

買ったばかりというランドクルーザーで、高速道路を北に向かうと1時間ほどで日光のインターを降りる。市街地を抜けて南側の山を登っていく。ものの10分もしないうちに、「この山林を切り開いて、なにか面白い、老人が畑仕事なんか出来るような耕作地を作ろうと思うのです」と説明される。ぐるっと見渡した12000坪がその候補で自前だという。

さらに山奥にある山林を見にドンドン登っていく。道が悪くてガタガタ言わせながら林道を進むと小さな橋がある。「これ通るの?落ちないかな」と心配だが、マッサンは「鉄筋だから大丈夫」と平気そうだ。結局倒れた杉の木に路を塞がれたとこまで20分ほど林道を登ったところUターン。

マッサンの話には、いつも驚かされることばかりだ。「農業会社を作ってお年寄りに農作業をしてもらって、収穫物はこの場で料理して皆で食べるんですよ」と声を弾ませる。「う〜ん」面白そうなので、とにかくすぐに耕作できる鹿沼の方は、来月からスタートさせることにした。「5月に種まきですよ」とすでに始まったように愉しそうに語りかけてくる。

「わざわざ来てくれたので、帰りは鬼怒川の辺にある藁葺き屋根の店で鮎三昧といきましょう」と遠回りする。これが何と、何との難破船!!「本日休業」の看板。車の中で不味い餃子のは話をしたから、それならとマッサンお薦めの「政嗣(まさし)」に向かったが、ここも「休業」。そこで美味いという蕎麦屋に方針転換。だがここも「休業」の札。結局宇都宮駅まで送ってもらい、新幹線で引き上げた。いやいや駅構内で立ち食いの生卵+かき揚げ蕎麦を6〜7分で食べる。

 何か美味いモノをと赤坂の「もゝ」に立ち寄ると先客が4、5人。さらに1人増えて、忙しくなったので卵焼きは諦め、梅干し大粒5個をつまみにシーバスのロックを2杯とハイボールを1杯飲んだところで引き上げる。滞在時間27分。

    帰る途中、娘の数学の塾を覗くとまだ勉強していた。一緒に自転車を押して帰る。自転車に乗れば1,2分の距離なのが安心だ。彼女は夕食はまだで、出がけに作っておいた回鍋肉をレンジで温めて、ホタテの炊き込みご飯で食べている。「おかずが足りないから餃子焼こうか?」と訊くとこれで十分というか、待てないほどお腹がすいていたんだろう。そうそう我が家の餃子は、「熊本 餃子の王国」の黒豚餃子が中心だ。これはネットで買うのだが、抜群に美味い。まだ宇都宮でこれを超える餃子に会えていない。

  「Lちゃん、寒くないのかなぁ?」と娘が心配するので電話をかける。「大丈夫ですよ〜。まだ片付けしていますから」と元気そうだ。ビデオに録った韓国ドラマ『商道』を見ていると携帯が鳴った。「やっぱり寒いのでこれから行ってもいいですか?」。娘も私も「もちろ〜ん」。11時半過ぎ、家人が帰ってきたあとにLちゃん登場。眠い。お休み。

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