久しぶりの表参道 『南国酒家』(1301)

のっぴきならぬ用事があって昼前から表参道に出かけた。人、人、人、密、密、密。都知事の小池さんがどんなに笛を吹いても誰も踊らない、というか言うことを聞かない。私たちもそのひとりだが、成人式の記念写真の撮影を2月に契約して、5月1日と指定されている以上、お店の方が「延期します」と言わない限り、予約者は行くことになる。

私はひとり終わりの方に出かけて行ったが、家人と娘は午前中から。表参道の中頃にあるこのスタジオは、沖縄、鹿児島、大分にもある全国展開の着付け・メイク・撮影まで一貫体制でやってくれる店らしい。昨日初めて知った。ここで会ったO本さんは、スーパーカメラウーマンといっても過言ではないほど、全て一人でやってしまう凄腕だ。7年間修行を積んできたそうだが、手際がいいし、無駄がないし、娘とのやりとりを聞いていても実に的確で、そばで見ていて惚れ惚れする。その俊敏な動きに、誰もが「ここにして良かった」と思わせる説得力がある。満足すること請けあいだ。

早めの晩飯を平河町の『四川飯店』に予約していたが、5日ほど前に店から電話で、「5月1日から休業いたします」と丁寧なお断りがあった。それならと、娘の好きな蕎麦にしようと原宿の『松原庵』まで出かけたが、ここは4月25日から休業しているとの貼り紙があった。さて?

ということで家人のいう『南国酒家』に電話するとやっているというではないか。『松原庵』の真向かいというのも可笑しい。娘が「じゃんがらラーメンになるかと思った」と笑う。私は結構好きだけど、20歳の記念にはね。

『南国酒家』の原宿店は、10年以上行っていない。というのもNHKを辞めてからはここまで来る機会が少なかったからだ。以前は忘年会でも送別会でもNHKはここを使っていた。「ハズレがない」好い店だ。私は都市大学に移ってからは、もっぱらセンター南店で飲み食いしていた。東京新聞の故 山田哲夫さんがこの店が大好きで、「小俣!飯食おう」と言っては呼び出してご馳走してくれた。

四川飯店が南国酒家に変更になったと思えば良し。「ビールはないんですか?」「えぇアルコール類は出せないんです」と気の毒そうに言われる。結局ノンアルコール・ビールで乾杯。前菜は定番の棒棒鶏、初夏の野菜料理、モンゴウイカの辛子炒め、そしてこのところ行く店行く店で、ずーと何年もそうだけど期待を裏切られている酢豚、大好物の有頭大海老のチリソース煮、〆は娘は鶏肉と野菜細切りあんかけつゆ蕎麦、家人は五目あんかけ焼きそば、私は広東チャーハン、これは家人とシェアした。

で初夏の野菜、海老のチリソース煮、チャーハンは文句なしに美味かったし、特に海老チリは最高だったが、酢豚はここでも私にはイマイチだった。どこで食ったのかなぁ美味い酢豚。まぁコロナで酒が飲めない以上、当分都内に出ることはないから雑誌やネットで研究してみよう。

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