そば処『みとう』の後、午後12時45分になったので地・高裁7階709号法廷に向かう。既に我が郷土の先輩にして、才媛の誉高いN井はるみさんが来ていた。裁判については、このブログでも何度か紹介している。(詳しい経緯などは、Googleで『ホームヘルパー 国家賠償訴訟』とたたけばこれまでの経緯が出てきます。また介護専門雑誌『Bricolage ブリコラージュに「ヘルパーの乱 裁判傍聴記」として宮下今日子記者のルポが連載されています)
この裁判は、訪問介護のヘルパーには待機時間、移動時間、キャンセル時の支払いが行われていないことが多く、特に非正規のパート、登録型ヘルパーについてはさらにそれが顕著であることから、労働基準法違反の状態で働かせ続けていて、正当な賃金が支払われないのは、国が規制権限を行使しないからだとして、国を相手取って損害賠償請求をしているものだ。つまり介護保険制度そのものに瑕疵があると訴えているのだが、国側 は聞く耳持たずというのが、この間傍聴しての私の印象だ。
傍聴席には、東京新聞や朝日新聞の記者やルポラーターの姿を見かけるが、他の社の社会部遊軍や厚労省担当、司法記者ももっと関心を示していい事案だと思うのだが。というのも2025年になったら (団塊の世代が全員75歳以上になり確実に老老介護社会に突入する)、「介護問題」は再びクローズパップされるだろうし、実態をルポする記事やキャンペーンが展開されるだろうと予想するからだ。コロナの次に来るのは「介護」だと思っている。というのもあまりに綻びが多く、その実態は経験の少ない私ですら驚愕するくらいで、厚労省や自治体の見落し、いや見て見ぬ振りではと疑わせる問題が山積されているからだ。
<写真を撮るのを忘れていて、最後のエビフライで思い出した>
裁判の後、はるみちゃんと『松本楼』で遅い昼飯を食べようと出かけたら、今日から耐震補強工事で休みだという。仕方がないので富国生命ビルの地下にあるトンカツのチェーン店に20年ぶりくらいに入った、というよりここぐらいしか開いていなかった。で、とんかつと海老フライの定食を食べたが、この間各地の美味いトンカツをいろいろ食べてきたので、イマイチだった。まぁ『みとう』で野菜+かき揚げ蕎麦を食べて3時間しか経ってないからかも❓と思い直した。でもウチの近くの『トンカツ つかさ』は美味いと再認識した。