立ち食いそば探訪記 ㊴ <大船軒 藤沢>(1445)

この日(1月12日)、小田急線百合ヶ丘駅前『元長』からの帰りは、敢えて遠回りながら藤沢に出て、JR藤沢駅ホームの『大船軒』に立ち寄る計画で、新百合ヶ丘駅で片瀬江ノ島行きの電車を待っていた。「すみません💕」と可愛い女の子の声が後ろからした。「あれ、俺かな?」と振り返ると白いコートに、フワフワの白っぽいマフラーをした目力のある20代と思しき女性が立っていた。「おじさん(のこと)❓」と怪訝な声で応じると、「藤沢に行くのはどの電車に乗ればいいのですか」と拙い日本語で訊かれた。「あーこの次の次の次、11時35分が藤沢方面行きだよ。まだ10分ほどあるけど、それを待つしかないからね。おじさんも藤沢に出るんよ」と応じる。

ホームのベンチに座ると彼女が横にきた。一緒に行動すれば藤沢まで安心していけると踏んだのだろう。黙っているのも変だから、「お国はどこですか?」と当たり障りのないことを訊く。「ベトナムです」「おーじゃハノイかサイゴン❓じゃない、え〜ホーチミン市とか、あぁダナンとかフエとかハイフォンとかディエンビエンフーとかに近いところですか」とベトナム戦争時代を思い出しながら、知っている都市の名前を列挙する。それを聞いて笑いながら「ホーチミン市のすぐそばです」と日本語で応じる。都市大学にいた頃、ベトナムからの留学生が3人いて、ちょっと話したことがあるだけだ。電車が来たらガラガラ。平日の昼前、しかも下り電車だし。入り口付近の席をとると彼女も横に座ってきた。

こうなると外国の若い女性との会話に切り替わる。自己紹介した後、彼女の名前を聞くと「ウエンですが、日本では花ちゃんと呼ばれています」「へぇ〜」「私は今介護の仕事をしていて、お年寄りに分かりやすように花ちゃんなんです」確かにお年寄りに可愛がられるだろう。「介護」と聞けば、あとはお手のもの❓「老人ホームとかグループホームとか?」「グループホームです」「お〜じゃお年寄りは9人ね。最高齢者いくつ?」「96歳ですが、しっかりしています」私も介護の仕事を週2回やっていると説明したところから、さらに打ち解けて、「LINEの交換をしましょう」というから「やり方が分からないんよね」と正直に話す。「やってあげる」とライン友だちになった。2月12日が誕生日で30歳になるというから私と40歳離れている。「おじさんも2月2日が誕生日で、70歳になるんだよ」と言ったら、「同じ2月なんだ」と喜んでくれた。いくら厚かましい私でも、ツーショットは初対面の若い女性には失礼と思い、パスしたことは言うまでもない。

さて前置きが長くなった。愉しい道行きはすぐに終わって駅の改札で分かれるとJRの東海道線に向かう。途中大船名物の「鯵」と「鯛」の押し寿司弁当が売っていたので、夜の酒の共にと2箱購入する。ホームに降りると階段の下が『大船軒』だった。が食券販売機の前にすで2人立っていた。店の中を覗くと5人でいっぱい。女将さんが孤軍奮闘している姿が見てとれた。中から客が出てくるのと入れ替わりに入る。また満員。

私の右隣の客は、ラーメンを注文してから途中2回も電話で中座して帰ってこない。「延びないかなぁ」と余計な心配をしている間に、「山菜」に「コロッケ」の温かいそばが出てきた。510円也。さっき『元長』で食べたばかりなのに、なぜ2杯目なのか。今朝『立ち食いそばの会』の食リポを読んでいたら、「そば&うどん」2杯を一気に食べたとあり、それなら私もと。

さて、知っている人は知っているのだろうが、私は「無知の涙🥲😅」だったのだが、昨日(11日)の遅い昼食に出かけた、横浜線新横浜駅の『濱そば』と、『大船軒』は同系列の蕎麦屋なのだ。メニューが全く同じなのに、この日(元長で3度)4度目のビックリ😵😵😵😵‼️以前ここに「春菊玉ねぎ🧅天」があったのを『会』のフェイスブックで見てから、手帳に書き込んで機会を待っていた。ところが期間限定でいまは無し。わざわざ来たのに・・・ショボン。一気に期待感がシボ萎えていくのが分かった。それでもお店の女将さんが、ハキハキ、シャキシャキしていてとても気持ちが好い。その働く姿を見て、大いに感じいるものかあった。行って良かった😋😋😋。花ちゃんとも知り合えたし🤣🤣😁。

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