第2回「ゴンタの会」(1470)

4月2日は『鈴一』『横浜高島屋』『宮下家』の後もまだまだ忙しかった。午後4時半JR目白駅に老々男女8人が集結。メンバーは、もう5年ほど前に閉店した西麻布のワインバー『gonta』(ゴンタ)の常連客たちだ。

幹事はH木明二(あきつぐ)さん。あとは兵庫からきたO坂さん、通称オクちゃん。京都から来た、この前の北京パラリンピックでスノーボード競技の監督をしていたN星謙一さん、まなひちゃん夫妻、用賀のB場和美ちゃん、あとはM田たくやさんことMタク、K端寿重くん。70歳の私から50歳のN星くんまで年の違いはあるけれど、みんなそれなりに年を重ねた。20数年前に会ったのだから古い付き合いだ。

すでに書いたが、ゴンタは私が住んでいたアパートから徒歩1分のところにあった。酔ったら這ってでも帰れる距離だったから、とにかくよく飲みに行った。あの頃20代、30代の若者がいまだに繋がっているのは愉快なことだ。本来なら主人のゴンタさんことN川さんの顔を見たいところだが、伊豆高原のどこかに住んでいて、一番遠いところらしい。

さてみんなで最初に向かったのは、目白庭園で私は初めて訪れた。ちょうどいい咲き具合の桜があって、結婚式を挙げたばかりの新郎新婦が写真撮影していた。田舎にこういう家を建ててのんびり暮らすのもいいなぁとついつい思ってしまう。そのあと5分ほど離れた自由学園の旧館の桜を見に行った。こうしてゆっくり桜を愛でるのも今日までだ。明日からの予報は雨。

このあと目白駅近くのワインバーで、近況報告や昔話に花が咲いた。なんと言ってもパラリンピックの監督N星くんが中心でだった。彼に日本選手の活躍ぶりを聞いたり、奥さんのまなひちゃんに昔、「そんなスポーツか遊戯か分からんようなことをやってる男と結婚して食っていけるのか」と本人を前に私が心配した話や、まなひちゃんの両親とバッタリ青山墓地下の『かおたんラーメン」で会った時、彼女が私に抱きついて来たので、「お父さん、お母さん、私は何もしていませんから」と必死で弁明したのが可笑しかった。今でもお母さんはその話をする・・・などなど忘れていた思い出話がたくさん飛び出して大いに盛り上がった。

料理も美味かったが、特にワインが私好みで、楽しい会話も加わってぐひぐひ飲んでしまい、帰りは苦労した。渋谷で乗り換えるところ、目黒まで行ってしまい、どうにか駅のホームで休んだあと東急目黒線に乗り込んで帰還できた。話の内容は若い頃でも、もう古稀なのだから身体がついていかないのだ。帰って飲んだコカ・コーラが美味かった。

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