親友の肩見分け「レーニン全集」「トロツキー著作集」届く(1613)

竹馬の友、吉崎雄一が亡くなって今年が7回忌だった。1周忌の時は杵築に帰って、同級生たちと奥さんの栄子さん、長女の麻有子さん、亜紗子さんの3人を囲んで偲ぶ会もやった。月日の経つのは早いもので、私の身の回りもすっかり変わってしまった。

そんな中で、8月中ば長女の麻有子さんから電話があり、雄ちゃんの大量の本を処分するので、彼の精神の支柱であった「レーニン全集」と「トロツキー著作集」「トロツキー研究」それに『世界革命縮刷版』を形見分けとして貰うことになり、先週段ボール箱5箱が届いた。

実はレーニン全集の一部とトロツキー著作集や選集はかなりの数持っていたし、トロツキー選集を熱心に読んだ時期があつた。もう50年近く前の話だ。翻訳者の姫岡玲治氏が、のちの京都大学教授故・青木昌彦氏のペンネームだと知ったのは、随分後の事だ。彼のゼミ生が、毎日新聞記者時代に親しかったTBS会長のT田信二氏、通称Tちゃんだから、世の中不思議なつながりがあるような気もする。

今年2月にプーチンがウクライナ侵略戦争を始めた直後に、「トロツキーってウクライナ出身だったな」と思い出すと共に、7年前に大学の研究室を去るときに、全てあの手の本は処分してしまったので、もう読むことはないと思ったけれど、ふと読んでみたい気持ちになっていた。

それがこんな形で吉崎の愛してやまなかったレーニンとトロツキーの著作に再会するのも何かの縁だと思い、まずは「我が生涯」から読み始めた。懐かしい。

時間は有り余るほどあるのだし、何かに追われることもない。ちょうど書斎のテレビが壊れたので、この機会に時間がさらに増えた。好きなときに読み、気が向いたら「そば活」に行き、帰ると風呂に入って晩酌して晩飯を食い、軽く睡眠を取り、目覚めればまた本を読む。老人の贅沢な日々かもしれない。

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