有朋近方来 不亦楽乎 886

横浜の山下公園まで用事があったというM山治さんが我が家に遊びに来た。「朋有り遠方より来る」というには、割と近いところから来た。彼の家は八王子だが、橋本駅から乗り換えの京王線なので、横浜線だとそんなに遠くない。

山の上の家には、2〜3年前の深夜、送ってもらったことがあるが、今の家に来るのは初めてだ。私は彼の昔の家には行ったことがあるが、30年以上前の話だ。

付き合いは1983年以来の長きに渡る。F(木啓孝) ちゃんより1年も前だから、東京では一番古い仲といえよう。M日新聞の警視庁捜査二課担当として、大阪から転勤して来た。ライバルというより、どこの社も彼には全く歯が立たなかった。以来35年間、いや私は2001年に失脚したので18年間だが、ずっと後塵を拝して来た。まぁ鞍馬天狗みたいな記者だった。今もそうか。

ちょうど今発売中の『月刊B藝春秋』5月号に、彼が「検事総長人事暗黒史『根来泰周メモ』公開」という内幕レポートを書いている。

その中に、私のことも多少触れてあって、歯に絹を着せぬ彼らしい内容になっている。私も前回と今回、「M山検察レポート」を読みたくてわざわざ買ったくらいだ。みんなも是非買って読んで欲しいね。

彼が来るので、午前中に野菜をたくさん買って、ポトフを作った。コトコト弱火で4時間以上煮込んだので、とてもいい仕上がりになった、と自画自賛。

昼前には、新横浜の『山助』まで出かけ、カワハギを4枚手に入れた。やはり早く行くに限る。この薄造りが中々難しい。先日通販で刺身用の包丁を注文したが、まだ届いていなくて残念。それでもどうにか刺身には出来た。

こんなものを肴にサントリー「角」🥃🥃ハイボールを飲んだが、やはり昼からの酒は好いね。長いつきあいだから、ツーと言えばカーという所も多々あって、話が弾む。

そんな時、古くから仲のいい元特捜検事の弁護士から電話が入った。「今発売中のB藝春秋のM山さんの記事に、おまっちゃんが出てるよ」「その本人と今飲んでいるんですよ」これには、お互い大笑い。この人とも30年以上の親しい仲だ。M山さんも電話に出て、それからは、しばらく昔の検察話に話が弾む。

1992年6月、当時のA日新聞📰🗞の社会部長と編集局長から、「ウチに来ないか」と誘われた。すっかり行く気になった私は、「それならM日のM山さんにも声をかけて良いですか❓」と訊くと「もし可能なら、そりゃ最高だ」とトントン拍子で決まった。ところが、思いがけない事態が起きて、私だけは移ることが出来なくなった。まだ関係者が現役なので、今は詳細は書けないけれど、これが私の記者人生の最大の分岐点だったと思う。行っていれば、コンビを組んで取材出来ていたのに残念だったと、この日も2人でその話になった。

5時間ほど2人で、語りあったが、あっという間に午後7時過ぎになってしまった。実に愉しい昼酒だった。

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