セクハラ厳禁時代の生き方 891

財務省のF田 淳一次官が、崖っぷちに追い込まれている。早晩辞めざるを得ないだろう。その原因となったセクハラ音声が、各テレビ局で流され続けられれば、そりゃ万事休すだわな。本人は否認しているらしいが、あの音声は如何ともしがたいのでは。

それにしても脇が甘い。「ハゲー‼️」のT田真由子前代議士の「隠し録音」以来、日本のエグゼクティブは要注意、いや警戒警報中だったはずだが。

さてさて記者と取材先の関係から考えると、「隠し録音」は信頼に微妙な緊張を生むというより、損ないかねない。まず今後様々な取材先が胸襟を開かなくなり、記者会見場での当たり障りのない話と同様のやり取りに終始するだろう。

まぁ開示したのは、止むに止まれぬ理由からなのは、疑いの余地のない所だが、「禁じ手」とも「諸刃の剣」とも言える。今のご時世、取材先が言っておきながら、後になって「言ってない」と平気で否定することが多々あるから「隠し録音」は、やむ負えないのだろう。

私はとうとう使う機会がなかった。と言うより気が小さいうえ、機械音痴で、イヤイヤ小型のICレコーダーなどない時代だったし、もしあっても使い方が下手で、バレる公算が大きいので、最初から持っていかないだろうけど。

先日、現役の検察幹部とサシで飲む機会があったが、「今の記者とは本音で付き合えない。だから通り一遍の会話で終始してしまう」と話していた。我々のちょっと下の時代でも、極秘のオフレコ話や飲み会が、今は亡き『噂の真相』に、写真入りで掲載されるなどしていて、随分変わったなぁと思っていた。

だがこうした暴露は、信頼を壊すかもしれない。この手のハードルをどう乗り越えるかが、記者の腕の見せ所であり、信頼関係の築き方への工夫とも言える。記者の日々の活動は、国家公務員法違反、地方公務員法違反を教唆する仕事なんだから。

さてセクハラ問題のポイントだが、冗談で受け流す相手なのか、笑って済ませてもらえない相手なのか、それを見極めきれない、勉強だけ1番で育ってきた、あるいは「蝶よ花よ」「乳母日傘」で育てられてきた社会性のない人物が、今回の様に地雷を踏むことになる。

私が知っているセクハラN o 1は、酒さえ飲まねば、普段は至って真面目で、少々強面ながら愉快な男で通っている。だが一度、酒が入ると一気に緊張感がほぐれ過ぎて、仕舞いには新聞沙汰になったりもしてきた。

セクハラは、もはや許されない時代になっていることに、早く気づかないと大火傷をするということだ。いやぁ現役でなくてよかったとシミジミ思う。私の前の世代は、平気でお尻を触ったりしていたし、周りも「バカ❗️止めておけよ」程度だった。

▲ここまでのテレビ画面の映像は、民放テレビからの引用。普段はテレビA日をよく観るのだが、今朝は『関ジャニ∞』の渋谷すばる君が辞めることになって、娘が番組予約をしていたため、どこかのチャンネルになってしまった。

私よりちょっと前、5〜6歳上の世代は、人によっては手を握ってもまだ許されていた。政治部のA田さんなんか、私の目の前で、憧れのRちゃんを「姫、姫、ちょっと」と呼び止めて、しっかり手を握っていた。彼の大らかな人柄から許されたのかもしれない。私は羨ましさの余り「止めなさいよ」と笑いながら口を挟んだものだが、彼女は、彼女で大したもんで「大丈夫ですよ、いつものことだから」とまるで父親か祖父から手を握ぎられるが如く振舞っていた。さすが永遠のマドンナ。

その点 同じ政治部出身でも、E海さんは、わきまえていて、正月の自宅での飲み会の時など、だんだん時間が経つにつれて和服の前がはだけてきても、奥さんが「Rさんがいらしたわよ」と玄関から告げた途端、サッと立ち上がって着物を着直す、しかも正座して迎える素晴らしさ。立派と言おうかシャイな人だった。Rちゃんが綺麗すぎるということもあるだろうが、やっぱり足元を掬われないためには、「革命的警戒心」を維持出来ないとトップには立てないのだろう。

私も老人になってから「革命的緊張感」が緩んで、ついつい飲みながら、危ない会話をしてしまうことを、今回冷や汗💦💦💦をかきながら思い出している。一昨日もY口昌行・京子夫妻の前で、思わず「羨ましいよな、こんな可愛い、しかも豊かな•••、あっいかんいかんセクハラになる」と危うく「胸」と言いそうになって止めた。

『もも』の和枝さんや『ほうろく屋』のチャコちゃん、じゅんちゃんは、大人の寛容さで笑って聞き流してくれているが、甘えてはいけない。

これからは大いに気をつけようと心を新たにした。2次会以降の危なそうな時は、早々と帰るのが一番かもしれない。とにかく「女偏」の話題は、避けることだ。

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