滝本一日目 / 551

   551回だ。関西に来ると551と言えば豚マンだ。これまで551以上に美味い豚マンを食べたことがない。横浜で言えば崎陽軒のシュウマイのように皆んなに愛されているソウルフード的な味わいかな。

   時計の針を4月2日に戻すと、天理駅でY中䂓矩子さん(86)と会って驚いたのは、年齢と違って若いこと若いこと。70代前半にしか見えない。毎週、フラダンスや社交ダンスを続けているからだろう。山に帰る前にと、車で天理市内を見学。天理教の宗教都市の感がある街の中は、至る所に信者の宿泊所があるほか、小、中、高校、大学と教育施設も集中している。街には黒い法被を着た修行中の信者がビニール袋を持ってゴミ拾いをしている。若いのに感心だなぁ・・・と思うあたりが私が年老いた証拠だろう。近頃電車内で老人や身障者に席を譲らない、ゲームか寝たふりの若者しか見ていないからついつい。

   途中昼過ぎだったので、天理一という秋田屋に立ち寄ったが、料理が売り切れでしゅうりょうしていた。それならと中華料理の大和中華長寿で2人ともエビチリ定食を食べる。これが思いがけず美味い。四川飯店のエビチリが好きな私も納得、しかも安い。お腹が朽ちた所で再び市内巡りに。

   そうそう当然だけど、天理市の住民が皆天理教徒と言うわけではないそうだ。䂓矩子さんも真言宗だったか浄土真宗だったか、話してくれたが忘れた。彼女が愉快なのは、まだ私がトイレ探検隊の隊長という思いが強いようで、天理教の本殿のトイレを見に連れて行ってくれた。和洋、ウオッシュトイレが備わっていて、納得。何てたって何十万人が来るわけだから。

   

     続いて車で10分足らずのところにある旧官幣大社の石上(いそのかみ)神宮にも連れて行ってくれる。䂓矩子さんによると(彼女は奈良の観光ソムリエ検定2 級)日本最古の神社で、物部氏の総氏神だとか。国宝や重要文化財の社殿とかを見て回ったが、なぜか鶏が沢山いて、コケコッコ〜と突然鳴き出すのが可笑しい。

   

   自宅に向かう途中、突然車を道路脇につけて釜を片手に林の中を降りて行く。その後ろを訳もわからず私がノソノソ。すると拓けた畑にグレープフルーツがタワワに実っている。それを4個切り取る。果樹園には、各種数本程度が、それこそ栗、桃、金柑、夏ミカン、文旦、キウイなどなどが、自分の食べる分だけ植えてあるという。一人暮らしの気ままさで、野菜もしかりコメも味噌も梅干しも!自家製で、私の好きなラッキョウもあるという。嬉しい。

   夜の食卓は、つくしの佃煮、キムチ、燻製した豚肉、人参しりしり、水菜と竹輪の和え物、それに25年ほど前の梅干しも。もちろん全て自宅でとれた野菜を使った自家製食品ばかり。燻製の道具も自分でドラム缶を使って作ったという、いけね写真撮り忘れた。これでご飯をてんこ盛りで3杯食べてしまった。美味すぎる。酒はない、いやお父上の未開封のシーバスリーガルがあったが、ここ50日ほど飲み続けているので、一切口にしない。その代わり番茶とほうじ茶と麦茶をブレンドした䂓矩子ティーの美味いこと美味いこと。1日軽く30杯以上飲み干す。もちろん私一人で。こんな贅沢な暮らしをしてみたかったんだ。

   いやいやこれだけではありませんぞ!この後待っていたのが、究極の癒し、そう薪で炊いた五右衛門風呂だ。実に50年ぶりではないだろうか。

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