滝本五日目 移動の日 / 555

  四泊五日の滝本での日々は、予想以上に有意義だった。言葉ではなく命の洗濯が出来た。あまり長く居過ぎると䂓矩子さんも疲れるだろうし、過ぎたるは及ばざるが如しの例え通り山を下りた。この日は、䂓矩子さんが京都に表装を習いに行くというので四条河原町まで一緒に出かけた。彼女の趣味は多岐にわたっていて、割れたお皿を繋ぎ合わせる金継ぎも習っているという。歳を取ってもボケない秘訣は、よく身体を動かし、いつも頭を使っていることだと見ていて大いに参考になった。

お世話になったY中家の庭から旧滝本村を望む  

    一人になった私は、せっかく京都に来たので知恩院近くにある一澤(信三郎)帆布に寄った。取材でまた䂓矩子さんの所に行くときに寄ればいいかと思ったが、これまでの帆布は取材でちょっと出かけるには大き過ぎた。手頃な大きさを探したらすぐに見つかった。色もまあまあだし。結局3つ買ったのでクロネコ便で横浜へ。昨日も荷物は次の目的地大分県杵築市のホテルに送っておいた。私はクロネコのヘビーユーザー。䂓矩子さんも自家製の味噌や米を子供や孫の家庭に送るのでいつも集荷所に車で運ぶという。その方が安いそうだ。彼女はマメに節約する。老人の年金生活というのは、そういうものだそうだ。学ぶなぁ〜と感激させられた。

     杵築市城山の青筵神社の入り口

    13時27分ののぞみで小倉経由で杵築に。特急が止まるようになってるのにはビックリ。外は雨。17時過ぎに到着。15分ほど待ってバスで市内へ。これまでならすぐタクシーに乗っていたが、䂓矩子流を学んでからは、公共交通機関を積極的に利用することにした。いつまで続くか。杵築の街も桜🌸が7分咲きといったところ。

    

    夜は同級生5人と、幼稚園から高校まで一緒だった柔さん(故人)の奥さんと息子と娘がやっている「居酒屋  いち屋」で飲んだ。刺身が新鮮すぎてバカバカ食べたら、みんなが「こんな新しいのは、都会じゃ食えんじゃろうからどんどん食え」と譲ってくれる。65歳になっても仲がいい。

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