呉越同舟 / 569

    きのう赤坂の「もゝ」で、ノンフィクションライター・T井健一さんの『雑誌ジャーナリズム大賞作品賞』受賞を祝う会を開いた。受賞作品は、「B藝春秋」1月号に掲載された『小泉純一郎独白』で、既に書籍になっている。私が言い出しっぺで、幹事を務めさせてもらった関係から、旧メディアとネットメディアの編集者やライターと席を同じくする、いわば呉越同舟の貴重な機会を得た。Fちゃん(F木啓孝兄)が66歳、私が65歳。業界で超有名な29歳の美人辣腕記者(今は編集者かな)が紅一点。後の8人はみな30代という、いま一番脂がのっている人たちだ。

 

    T井さんと初めて会ったのが「もゝ」で、彼がA日新聞社の「Aエラ」をまもなく退職して、オーストラリアに留学する直前だった。帰国後はK泉進次郎代議士の追っかけを続け、努力の甲斐あって、いつの間にか「進次郎いるところ、T井あり」となった。その過程で、いや延長線に純一郎独白があった。ノンフィクション不況の時代、若手の政治ルポライターとして、その存在は大きい。

     参加してくれたT井さんをよく知る、あるいは担当になったばかりの編集者もベテラン揃いだけに、老人の話を嫌がらずに、いや少なくとも嫌な顔をしないで聞いてくれるというか、聞く度量があり、私的にはとても愉しかった。午後7時にスタートしたのに、あっという間に最終電車の時刻が迫り、あわてて帰った。

    帰りの電車で、携帯からネットニュースを見ていたら、W稲田実業とN大三高の春の高校野球東京大会で、W稲田が18対17と逆転勝ちして優勝とある。ナイターということで、娘も学校の帰りに神宮球場に行くと言っていた。実は2年生になってクラス替えがあったが、何とまたN村大樹君と同じクラスで、しかも席が左隣の隣という。今度は一人緩衝地帯があるが、クラスが一緒になるなり、お互いに「またかよぉ〜」と笑い合ったそうだ。しかも彼女のクラスには、この4番サードN村君の他、Y山幹太捕手、I田徹投手など野球部員が8人もいるという。

(ホームラン2本放ったN村君   日刊スポーツから引用)

    昨日は中学3年の時、同じクラスだったN田優人君がサヨナラヒットを打って逆転勝ちしている。N村君が愉快なのは、全員が書かされた進路志望で、①文学部②文化構想学部③政治経済学部などと書くところを、「俺、①番は、やっぱり・・かな」などと球団名を挙げて周囲を笑わせるところだそうだ。あんまり書くと、娘にブログがばれたときに怖いので、これ以上は書けない。

    結局午後10時過ぎまで試合が延びて、同級生の親御さん達と引き上げ、帰宅したのは午後11時半過ぎだったという。今朝起きると、昨夜のことを思い出しながら、「N村が2本ホームラン打ったんだよ。きっとテレビや新聞はK宮さんの事ばかり書くだろうけど」と中々メディアのツボを押さえている。

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク