ソフィーの選択 / 570

    連休初日の29日、目白の椿山荘で、私が勝手に「義理の息子」と呼んでいるソフィー・ニタリノフ・崇ことS父江崇さんと紗也香さんの結婚披露宴が開かれた。ソフィーはご存じの方も多いかと思うが、週刊B春で昨年12月まで連載していた『トイレ探検隊がゆく!』の初代担当者で、隊長の私と隊員1号のソフィーとコンビで日本全国各地の公衆トイレを探検して廻った仲だ。

    私が名付けたあだ名のソフィーは、S父江の姓と彼が大学院でベルグソンの「時間と自由」の研究をしていたというので、哲学入門書『ソフィーの世界』から借用した。ニタリノフはいつもニコニコ、ニタニタ笑っているからで、こちらはS名誠御大の『ロシアにおけるニタリノフの便座について』からのパクリである。

    実に大らかで、信じられないほど素直で朗らかで、こういう息子がいたらいいなと思わせる。そんなソフィーの選んだのが紗也香さんで、大学時代のバンド・サークルの仲間だったそうだ。銀行に勤める新婦の同僚や高校、大学の同級生達が勢揃いで、人気者なのがよく分かる。それだけに大げさでなく、出席者の70%は女性で占められていた。

    最近の結婚式の好いのは、仲人がいないうえ、最初に新郎が参列者にお礼の挨拶を始めるところだ。続く主賓の週刊B春・S谷学編集長の挨拶もユニークだった。「今日はめでたい日なので、褒めまくろうと思って来ました」に、まず会場が爆笑。ソフィーが突撃取材でも、嫌がる相手から愛されて、いつの間にか仲良しになっている事例を幾つもあげながら会場を沸かせた。

    彼の同期3人も出席していて、「とにかく4人揃って週刊(B春)にいることも珍しいのですが、その4人とも本当に優秀なので吃驚してるんです」と部下を褒めて育てるツボを押さえている。隣の席だったので、先日このブログでも紹介した『週刊B春 S谷学編集長の仕事術』の話題になり、いまや4刷というから大したもんだ。私は、挨拶と乾杯の発声だった。


     サークルのバンド仲間が演奏する間に、新郎がキャンバスに紗也香さんの似顔絵を描くというユニークな余興、新婦の女子校時代の仲間たちが踊りやクイズをして、気がつけば大幅な時間超過だったが、まったく長いと思わせない好い結婚式だった。

    因みに写真をいっぱい撮ったけれど、編集長や記者は顔がバレると取材しにくくなるかも知れないので割愛した。

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