日本一周徒歩の旅 見送り / 572

     連休谷間の2日、今月出版する『検証 /「若き哲学徒」死の真実』の最終ゲラチェックを行い、校了。あれだけチェックしていても最後の最後に1箇所訂正前のままのところが見つかり、ヤレヤレ。気が抜けない。昼食を摂っていなかったので午後4時だが、会社のすぐ前にある神保町の新世界菜館で中華風カレーを食べようと入ったが、品切れ。またどこかのテレビで紹介されたらしい。客同士が話していた。仕方がないので、本物の五目冷やし中華を注文する。出汁の味が本格的だと一口食べて分かる。それでも私は甘酸っぱいより、少し酢が利いていた方が好きなので、テーブルにあるお酢を振りかける。これで良し。

ゲラでは3200円+税  だが、この写真は印刷会社の見本   この本の値段は2200円+税 

( 先日食べた冷やし中華と比較してはいかんが、月とすっぽん  まぁ850円と1290円の違いか。更に美味い冷やし中華を求めて・・・)

    午後5時半から「お茶の水イカセンター」で、トイレ探検隊時代の4号N井菜央ちゃんと四国お遍路取材で知り合ったY俊ちゃん、彼の友人のS田聖文(せいや)君と活烏賊を肴に飲む約束だ。三省堂での待ち合わせまで1時間余りあったので、久しぶりに古書店街を歩く。小宮山書店の裏でセールをやっている。こういう所に来ないと手にすることがない本が幾冊もある。その中から買わなきゃ好いのに(本棚がいっぱいなので)『夫婦公論』(藤田宜長・小池真理子)『中国怪食紀行』(小泉武夫)『魚味絶賛』(軍事貞則)の3冊を500円で購入。いずれも20年ほど前の作品だ。ビニール袋に入れてもらってぶらぶらさせながら書店巡りを続ける。天気は爽やか、学生時代、バイト料が入ると『中国古典文学大系』(平凡社)を探しによく来たことを思い出す。
 

    三省堂の1階で旅行雑誌を眺めていると、菜央ちゃんから携帯に電話が。いま竹原ピストルさんの「Forever Young」が待ち受け曲なので、あの擦れた大きな声の「Forever Young あの頃の君に会ってForever Young今の君にないものなんてないさ〜♪♬」が鳴り出してあわてる。他の2人から遅れるとの連絡がありイカセンターへ。まずはビール大ジョッキ、梅酒サワーで乾杯。11月に夫婦で我が家に来てから5ヶ月ぶりの再会。刺身の盛り合わせ、大判鰺フライ、蛤の酒蒸し、ホタテのバター焼き、キューリノタタキなどで飲む。

    菜央ちゃんは、名取洋之助賞奨励賞を持つカメラウーマンで、12月から3月まで雪深い新潟県の津南町で雪の写真を撮り続けていた。これは以前書いたと思う。一昨年は廃校になった小学校の教室にテントを張って、自炊生活をしながら撮影していた。今年はすっかり町の人たちにも知られて、下宿させてくれるところが有り、そこで毎朝4時から早朝雪を撮り続けていたという。この日は菜央ちゃんの津南話を聞くことと、俊ちゃんが日本一周徒歩の旅に出るのを見送る飲み会だ。

     1時間ほどしてS田聖人(せいや)君が来る。彼はウーロンハイ、私はハイボールだったが、2杯飲んだところで、北雪の純米酒があることを知り、久しぶりに日本酒に変更。紫蘇挿みなめろうやメゴチの天ぷら、鯨のベーコン、それからメインの活き烏賊1パイの刺身・・・。ワイワイ話していると俊ちゃんが現れた。藤沢まで行ってステーキを300グラム食べてきたばかりで食欲がないという。そりゃぁそうだろう。それでも鯨のベーコンを再び頼み、チーズ・クラッカー乗せや浅漬けなどなどを注文。3人とも北雪をグヒグヒ。私は途中でハイボールに切り替える。久し振りにチャンポンで飲んだ。

     先週に引き続き、赤坂の「もゝ」に4人揃って顔を出す。Tさんが来ていて、A日新聞OBでいまはO大学教授をしているIさんと飲んでいた。彼が帰ると我々の仲間に入り、再び日本一周徒歩の旅話などで盛り上がる。俊ちゃんは29日に南浦和の自宅を出発、今は四国遍路で知り合った50代の夫婦が住む新小岩に居候中だという。

背中に「日本一周中」と大書したリュックを担いで、ウロウロしているというから、その写真を見せてもらう。これから暑くなるので北海道を目指すとのことだが、もしどこかで見かけたら声でもかけて、飯でも食わせてやって下さい。

柳 俊 Twitter Facebook ブログ

Tさんの著書を持つ4人と私の『消えた警官』を持つTさん

 「もゝ」では、特注の卵焼きと梅干しを食べた。シーバスリーガルが美味い。気がつけばお店は新しい客が来ていて賑わっている。いつものことながら最終電車にどうにか間に合った、

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