いい気分で寄り道酒(1346)

職場が無間地獄から極楽浄土に変わって終日好い気分。その余韻から初めて仕事帰りに大倉山で降りて、『ほうろく屋』に立ち寄り、生ビール、ハイボール4杯、90分1人勝負。思えば一度たりとも帰りに一杯という気分になれなかったのだなとこの4ヶ月を思い出す。午後6時ちょっと前の開店と同時に店に入ったら、もう先客が3人いてコロナ談義に花を咲かせていた。

私は7月12日から神奈川県も「酒類提供禁止」なのかとばかり思っていたら、「蔓延防止等重点措置」が延長されただけなので、これまで通り午後7時までの酒類提供は構わないのだという。「へぇ⁉️何だそうかぁ」確かに神奈川県民なのに、ついついニュースに引きずられて東京の「非常事態宣言」と同じ扱いかと勘違いしてしまった。

奥の席は市役所の若い女性職員、真ん中は元大手商社マンのKさん、私の横は川崎から飲みに来ている常連のWさん。どの席にも透明のシートがぶら下がっていて隣の客を遮断している。さらにみんな愛煙家なので、タバコの煙で顔が見えにくい。3人揃ってコロナ対策の不備、失政を怒っている。私は最近ではこの件に関しては余りに対応が稚拙すぎて言葉を失っている。そこに加えて西村大臣の恫喝会見。新橋のやきとん屋のお姉さんが、「東大まで行ったエリートは銀行から借金をする苦しみはわからないんだろう」とコメントしていたが、まさに正論。やったことのない人には、分からぬ世界は多々ある。それが私のこの1年の感想でもある。

Kさんが、「菅は、総理の器じゃ無いのになってしまって墓穴を掘った。この際辞めて横浜市長選挙に出てカジノ推進で戦えばいい」とユニークな発言。小此木八郎さんが出馬した話から、その父親 彦三郎氏の秘書をしていた菅さんのことを思い出したらしい。「そりゃ無理よ」と若い彼女の即答に一堂大笑い。みんなカジノが嫌いだという。私はパチンコすらやらないのだから言わずもがなだ。それにしても菅総理の、あの自信のない受け応えは哀れを誘う。

私の関心は、もっぱらこの店の2階に近く開店するらしい⁉️『有明』についてだが、中身についてママのチャコちゃんに聞いても要領を得ない。「マスター(ご主人)が教えてくれないのよ」といささかむくれ気味。4〜5年前、マスターが我々に「今度2階に熟女パブを作りますから来て下さい」と威勢のいい話をしていたが、そのうち雲散霧消してしまった。もう止めたのかと思ったら、このコロナの中で新装開店だと。保健所の許可も取ったし、中にも工事が入ったので近くオープンだという。ところが私も他の3人とも、2階に上がる螺旋階段がかなり急なので、「酔う前の行きはヨイヨイだが、酔っ払った帰りは足を踏み外しそうで怖い」と一堂口にする。まぁ一度はマスターの道楽に付き合って覗いてみたいと思うが、果たして開店ににこぎつけるのか。中トロと平貝の刺身、鯵の南蛮漬け、茄子とピーマンの油炒め、大海老の塩焼き🦐🦞を食べ終わったところで90分経ったので引き上げた。

何か食い足りない。またウニが食べたくなった。大倉山駅で電車の時刻を見ると次に来るのは「通過」(電車)になっていた。即踵を返して真前の寿司屋に入る。「お客さん、お酒は出せませんし、注文もあと3分ですがいいですか⁉️」と板さんが訊く。瞬間躊躇無く、「ウニ6間、後はいくら、赤貝、えんがわ、しめ鯖」と一気に頼む。カウンターはほぼ全席埋まっていて、一つ空いた奥の席に案内される。ほんの20分足らずで終了。ワサビが少々粉っぽく感じたが、感動的に安い。計算違いではないかと気になって店を出てから珍しくレシートを見たほどだ。いい気分で帰路についた。充実した愉しい一日だった。

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