『嘘の戦争』の次は是非『コンビニの戦争』を / 515

日本映画チャンネルに加入している。家人は衛星映画チャンネル。どうしてわざわざ有料チャンネルに入るかと言えば、総合波、BS共に面白い番組が少ないせいだ。マンガが原作だから悪いとは思わないけれど、安易なような気がして、いまひとつしっくりこない。ただ逆に言えばマンガ家というかマンガの原作者は、それだけ凄いと言うことでもある。

 日本映画チャンネルと契約している理由の一番は、「倉本聰劇場」があるからだ。昔見た名作を今も堪能できる。この他、つい先日まで伊丹十三特集をやっていたし、いまは市川崑劇場も魅力的だ。そこには自分が歩いた時代と底通するものがあるからかもしれない。だからなのか、ついつい向田邦子さんの『阿修羅のごとく』のようなドラマを見たくなる。

 今期のテレビで私にとって一番面白いのは、『嘘の戦争』(火曜日)だ。先々週位まで再放送していた『銭の戦争』のような韓国ドラマのリメークではないらしい。しかも原作はマンガでなさそうだ。しかし二番目にお気に入りの『東京タラレバ娘』(水曜日)は、マンガが原作らしく、「これはこれでいいじゃん」とついつい日和ってしまう。つまり「面白ければ原作は何でもいいじゃん」となる訳か。主人公の吉高由里子ちゃんは、もう何年前だろうか『喜多善男』(小日向文世さんが主人公)に出ていたとき、「何じゃこの子は!!!!!」と不思議な雰囲気を醸し出す演技に惹かれ贔屓になった。その後も順調な展開で、あれよあれよという間にスターダムにのし上がった。リアルタイムでみたいのは、この2つくらいだ。

 あとは時代劇好きにはたまらない中井貴一さんの『雲霧仁左衛門 3』やいつも見ているからついつい見てしまう『おんな城主 直虎』『カンブリア宮殿』、さらにテレビ東京(制作はテレビ大阪らしい)ならではの『バイプレイヤーズ』は、忘れないように毎週ビデオに録って見ている。よくまぁ大杉漣さん、田口トモロヲさん、寺島進さん、遠藤憲一さん、松重豊さん、光石研さんという名脇役を一堂に集められたもんだ。大杉漣さんは、太田省吾さんの『転形劇場』時代から見ていた。池袋の先の劇場(T2だったかな)に行ったものの、眠り込んで鼾をかいたらしく、「無音劇」だったので、当時同棲していた彼女から何度も突かれながら朦朧として見た思い出がある。

 「見せる」「魅せる」ドラマを作り続ける脚本家や演出家、ディレクターは、毎日どんな生活を送っているのか気になる。倉本さんを主人公でも面白いかも知れないけど、都心で生活している方が身近に感じられるかも知れない。それをドラマで見てみたい。

 年寄りは前口上が長すぎると言われそうだが、今度我が家のすぐ近くに「まいばすけっと」と「ファミリーマート」が出来るという。いま建設の真っ最中。

東横線の妙蓮寺駅は、横浜の4つ渋谷寄りだ。この駅前の旧綱島街道の南北300メートルほどの間に、セブンイレブンが2つ、スリーエフ、OKストアーが一直線に並んでいる。そのセブンとセブンの間に「まいばすけっと」、駅を降りて商店街の入り口ド真ん前に「ファミマ」となる。しかも思わぬ強敵は「まいばすけっと」のすぐ隣に、古くからある地元のよろず屋的存在で、年中無休、深夜1時までやっていて人気の「オカモト」がある。どうやって客は店を選び、店は品揃えをするのだろうか。

 なぜこんなに鉢合わせするような店舗展開をするのか。ドラマで見てみたい。もし実現するなら是非、「セブン①=吉髙ちゃん」「セブン②=新垣結衣ちゃん」で、顔を見るだけで癒やされて買う客が多いイメージ。「ファミマ=北川景子さん」は、新規開店だけに斬り込み隊長役にぴったり。『家売るオンナ』で好演したから。同じ新規参入でも「まいばすけっと=山本美月ちゃん」は、新鮮な生鮮食品もあるだけにフレッシュな感じで、しかもお年寄りも気楽に入りやすい、おっとりした店員がいる。「スリーエフ=広瀬すずやん」は、野菜売り場にも目を配る”溌剌女子大生”のアルバイト役。「OK=綾瀬はるかちゃん」は、「安いが一番!!を連呼する美人店長って感じ。そして「オカモト=中江有里ちゃん」は、地元に根ざして、通りがかりの主婦やオヤジさんまで世間話に立ち寄るほど聞き上手の役。ライバルのはずの隣の美月ちゃんを娘のように可愛がり、品物の並べ方まで指導してあげるような・・・。

 チョット待って、「爺ちゃん、暇だよね〜こんなこと書いて」と言われそうだが、時間はたっぷりあるのだ。いま追われることのない生活を満喫しているところだから。今月中に近々出る本と弓立社から出す本のゲラ3冊分をチェックすれば、4月以降は旅に出るつもりだ。

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