老人力とは、「人間万事塞翁が馬」と心得たり 939

18歳の娘は、遅刻しそうになるといつも私の自転車に乗って行く。先日もそうだったから、私の手持ちのカギで対応出来たが、その後持って行ったカギは返してくれずじまい。そこへ今日、また勝手に自転車に乗って行ったから私は買い物にも、プールにも行けず。自分の自転車🚲🚴‍♂️🚴‍♀️🚵‍♂️🚵‍♀️は、塾の駐輪場に置きっ放し。余りに近すぎて、乗り忘れて歩いて帰るらしい。

▲左が私の「赤べこ号」右が娘の「涼風号」どちらも娘が乗って行ってしまった。

仕方がないからジムに歩いて行ったものの、会員カードを忘れて中に入れない。あーカードを取りに帰るのか・・・自転車があれば1〜2分なのにションボリ、トボトボ。

去年足の痛みでお世話になった鍼灸の名医M本弘巳治療所の前を通ると、先生が古い本や書類を駐車場に運んでいる。久しぶりだったので、「去年はお世話になりました。お陰様ですっかり元気になりました」とお礼を言う。

先生は、もうお歳なので、今年4月をもって治療所を閉鎖したとハガキを頂戴していた。

帰りしなに玄関が開いているので何気なく中を覗くと白い荷造り紐で縛った煉瓦色の本が積み上げている。えっ🤯🤯🤯あれって『明治書院』から出ている「新釈漢文体系」のシリーズでは⁉️私も何冊か持っているが値段が高すぎて、買うのを止めた経緯がある。好きなんだなぁ「中国思想史」。大学入学と同時にN中学院に通っていたくらいだから。これらの中には、すでに読んだ本も何冊かあったが、中国関係の本は、ほとんど杵築の書庫に眠っている。

すかさず「先生、あれみんな捨てるんですか⁉️」驚きのあまり、ついつい訊いてみる。「そうなんですよ、まだまだ沢山あります。良かったら持って行って下さい」「ホ、ほ、ホ、ほんとですか⁉️」「どうぞどうぞ、先生が貰ってくれるなら、とても嬉しいです😂😂😃😆😊😊」M本先生とは、治療を受けている間も、「陰陽五行思想」について語り合ったので、私がこの手の本が好きなのを知っている。こちらこそ超嬉しい❣️

▲この道を運んだんだよー

早速両手にぶら下げて、先ずは10冊ほど。重いんだわ、このシリーズ。帰ってから物置に入れてあるガラガラを引いて、残りを持ち帰る。この間6往復。いい運動だ。汗びっしょり。これじゃジムに行かなくても大丈夫👌🙆‍♂️。

もし自転車🚲🚴‍♂️🚴‍♀️🚵‍♂️に乗っていたら、治療院の前はサッと通過していただろう。またジムのカードもすぐ取りに帰っているから、これらの本は、全てゴミ屋さんが軽トラックで持って行っただろう。

娘が勝手に自転車🚲🚴‍♂️🚴‍♀️🚵‍♂️🚵‍♀️に乗って行ったお陰で、歩かざるを得ないことになり、貴重な書籍📖📚📕を手に入れることができた。まぁ『人間万事塞翁が馬』、これこそ老人力なり。

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