イタチごっこ(1132)

社会部の後輩で、今もよく飲み歩く友人から、千代田区立図書館に本やパソコンを持ち込んで快適な読書生活をしている様子がLINEとfacebookに届いた。
 
<千代田区立図書館は、どうやらこの中にありそうだ ネットから引用>
 
彼の自宅は、都心の一等地にあって、とんでもなく広く、部屋数も多いし、リビングは卓球台が3つ4つは置けるほどだ。でも図書館が落ち着くのだろう。わかる気がする。末の娘も自宅にいた頃は、広い勉強部屋があるのに、わざわざ武蔵小杉の川崎市立中原図書館をよく利用していた。
 
 
千代田区立図書館には、食堂もあって、それもご飯、味噌汁、お菜3品で250円というのも羨ましい。思わず「ホンマかいな⁈」。確かに近くにあったら、毎日でも行ってみたい。
 
なんでも真似っこの私は、雨が上がるのを待って、自転車で隣駅にある横浜市立港北図書館を覗いてみた。というか授業で使う資料を借りたかったからだ。元々は持っていた本だが大学を去るときに、研究室に置いてきたか、譲渡してきた。
 
<菊名にある港北図書館 予約すれば週刊誌以外は大体揃う>
 
かつて友人2人から、同時に「もうこの歳で、そんなに読む本は無いから捨てて大丈夫だよ」と言われたのを鵜呑みにした。2人とも「畏友」と呼べる存在だからだが、「さぁ授業で使おう」と思って困ることが少なくない。出典を明示するためだ。友人同士の話なら、「あの本に出ていたけど・・・」ですますが、院生にはそうはいかない。「この本に、こう書かれてあるように・・・」と説明も必要だし、そこから派生することや著者の他の作品に言及することなども多々ある。かくして千代田区のように快適ではないが、ひとまず役に立つ港北図書館に足を運ばざるを得ない。
 
<たまに読みたくなる「アンデルセン童話」も一緒に>
 
大学によるのかもしれないが、非常勤だと個室の研究室が無い。それは講師に限らず、おそらく特任、客員と頭に何か着く非常勤の教授でも研究室があるのは、ノーベル賞受賞者とか特別招聘教授、自分の会社が出資している寄附講座の客員教授など数少ないのでは。
 
<大宅壮一全集も故・滋野武さんから頂戴したのを持っていたのだが、手放してしまった。でまた必要に迫られて図書館で、と思ったが何冊もある。『日本の古本屋』で見ると5000円だったので、ついつい買ってしまった。テレビの後ろの本棚なので気がつかれないと思う>
 
そうなると、自宅の書斎が、急遽研究室の様になるのだが、私がいたT京都市大学は研究室が相当広かったので、そこに置いてある本を、そのまま我が家に移したらリビングが無くなってしまう。ということで、必要な時は図書館を使うことになる。ところがこれが中々面倒で、ついついAmazonで買うのだが、そうなるとまた置き場に困る。いつまでもイタチごっこが続く。
<Netflixの韓流ドラマ『ある春の夜に』から引用>
 
深夜観たNetflixの韓流ドラマ『ある春の夜に』で主人公のハン・ジミン(凄い!反自民だって)が図書館司書役で、韓国の図書館がよく出てくるが、こちらも中々立派だ。
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