床暖房「老朽化」で思い浮かべること(1203)

ご存知の通り、暑がりの寒がり。住むんだったら九州、沖縄がイイと常々思っている。ハマっ子の家人が田舎に住むのを嫌がるので、当面は無理だが、私自身は75歳になったら、年の半分は郷里か第二の故郷鹿児島で暮らしたいと思っている。

だからこのところの寒さに震え上がっている、というとオーバーだが、気温が15度以下だとエアコンが欠かせない。もちろん寝ている時も。普段は床暖房にしているのに、今年は何か調子が悪い。我慢強いのか寒さを気にしない家人もさすがに東京ガスに電話した。

<たまたま貼ってあった末娘が2歳のころ、今は20歳だから>

午前中のオンライン授業が終わった後、業者がやって来た。何度か動かすが着火しない・・・。私は室内で「オン」「オフ」のスイッチを押す係なので、声がかかるのをひたすら待っている。大きな声がして、「外に出て来て見てください」というので、家屋の裏に回ると外付けの機械の蓋が開いていて中の構造がよく分かる。「老朽化ですね」とアッサリ。一応ドライバーを使って火種だけはつけてくれた。

この床暖房がセッティングされた頃の私は未だ50歳で、足腰もどこもみな丈夫だったから、『老い』なんてボーボワールの世界だと思っていた。この本、研究室に置いて来たはずなので、もう一度買って読もうかと思ってAmazonを見たら上下で7000円以上と高かったので、今度図書館で借りることにした。持っていた本をまた買うのは、悔しいような、勿体無いような複雑な気分になるので、こんな時は図書館に限る。私は基本、叛図書館派だったのに・・・。

余談だが、あっ😨😨😨このブログ、全てが余談だ。もう10年余り前、まだN協会の放送文化研究所にいた頃、他社のOBで大学講師になられた大先輩から、私の著作で訊きたいことがあるというので、神谷町のジャズ喫茶店で会った。その人がバッグから取り出したのは、私の著作の大量のコピーだった。「図書館で借りたんだよ」と得意そうに言う「今発売中の本なのに、えっ😨😨😨コピーかよぉ〜」と顔には出さず、心の中で驚愕した。私の会社とは比べものにならない高給を貰っていた人なのに。もちろん質問には丁寧に応えたし、後日著書は贈呈したと思う。

N協会の先輩でも、「とにかく本は図書館のコピー」という方を知っている。とても博学で人柄からも学ぶことが多いのだが、「本は買わない!」と決めているかのようだ。何千冊、いやそれ以上かも❓気になった本はみな買ってきた私は、「あんな風にはなりたくない」と思っていた。ところがこの歳になって研究室が無くなり書斎とリビングぐらいしか置き場所がないと頼るのは図書館になる。やっと先輩たちを理解出来る歳になったのかもしれない。床暖房老朽化で再認識する自分の老いだが、最近は介護の学校のこともあって残りの人生を楽しむ気分だ。

書き終えたところで、Google先生で『老い』を叩いたら「メルカリ 送料込み 上下300円」とある。もちろん買った。メルカリで買うのは何年振りだろう、確かオリンパスのデジタルカメラを買ったことがある。そうかぁ~こんなに安く買う方法があるのか。ちょっと嬉しい庶民の幸せ😆😊😃😃。

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