メディア史研究会 830

『メディア史研究会』の定例会で、N本大学法学部のY倉律准教授が午後2時から発表するというので、早めに自宅を出て会場のN大三崎町キャンパスに向かう。途中の神保町界隈はランチの楽園と言おうか、美味い店が軒を連ねていて、いつもお昼を何処にしようか迷ってしまう。

今日は朝から『蕎麦のいわもと』で、「野菜たっぷり蕎麦」と決めてある。この『いわもと』は、前にも書いたかもしれないが、以前紀尾井町の『B藝春秋』の斜め前にあった。ところがここ4年ほど前に忽然と消えて、3年ほど前に神保町交差点の白山通りの水道橋より右側に現れた。私が気がついたのが、その時期だっただけで、前からあったのかもしれない。

麺が生蕎麦のようにコシがあって、ツユが甘過ぎず、辛過ぎず、しょっぱ過ぎず、天ぷらもその都度揚げてくれた少々時間はかかるが、美味さが一段と増す。野菜も丁度好い硬さ、シャキシャキ感があって蕎麦に馴染んでいる。立ち食いから椅子席に変わったが、美味さに変化はなしだ。今日は冷たい野菜蕎麦にエビ天とイカ天をトッピングして食べた。『いわもと』が、近所にあったら1日おきに行っているだろう。

神保町の夜は『イカ🦑🦑🦑センター』だが、昼は選択に困るほどいっぱいある。N大に行く途中でも天ぷらやとんカツの『いもや』は、『いわもと』に次ぐ贔屓、中華の『北京亭』、950円で飛べ放題の焼肉店前はいつも長い行列だ。とにかく目移りしてしまう。なんて呑気なことを考えて、会場のN本大学に着いた。アレ❓ガードマンが出てきて「入学試験中です」と制止された。ここと違うのか❓と、別のビルを回る。15分前に到着したのにドンドン時間が過ぎていく。えっ🤯🤯🤯⁉️ 発表者の律ちゃんに電話するが応答なし。あちゃー🤷‍♂️🤷‍♂️🤷‍♂️。

自宅に電話すると奥さんが、「場所が変更になって文研らしいですよ」ゲゲゲ。もう午後2時を過ぎている。こりゃ無理だ。と諦めてトボトボ水道橋駅に向かう。都営三田線が走っているので、日吉に出て妙蓮寺だなと思いつつ、運行地図を見上げると、何と御成門駅を通るではないか。これなら40分は遅れるが、まぁどうにか大丈夫というか、事情が事情だから許してくれれだろう。愛宕山にあるN協会の放送文化研究所に到着したのは、午後2時40分過ぎだった。知っている顔が多かったので、「会場変更を知らずにN大に行ったら、大学入試の真っ最中でした。遅れてすみません」と平身低頭。一斉に笑い声が起きて、取り敢えずセーフだった。

▲放送文化研究が入る森タワービル

Yちゃんは、2006年に放送文化研究所で知って以来の親しい友人だ。報道番組ディレクター出身で、W稲田の政治学研究科、それも著名な学者を輩出している藤原(故人)ゼミとあって、何事も論理的に考える習性が身についていて、会った時は、すでに研究者然としていた。彼からは沢山のことを教わった。私が博士課程に進んだ頃から、2人で「調査報道」を巡って論争しあい、それを資料で確かめる日々が3年近く続いた。時にはお互いが納得せず、翌日も論争を繰り返すことも少なくなく、毎日が充実していた。彼に鍛えて貰ったお陰で、博士論文を最後まで諦めずに書き上げることが出来たと感謝している。その彼の発表を聞かずして、放送メディアを語ることは出来ないと出掛けたわけだ。

発表テーマは、「テレビの『8月ジャーナリズム』における"アジア"の表象」で、1970年、90、2010年代の第二次大戦関連番組を、夏になると集中的に報道している、いわゆる「8月ジャーナリズム」に焦点を当て、それぞれの番組内容を日本の「加害性」と「被害性」から分析したものだ。

詳しくはいずれ発行される『メディア史研究』に譲るとして、370本という膨大な量の放送番組を、Yちゃんらしく実に細かく、その番組の中のセリフまで引用しながら説明していくのには、圧倒される。まぁいつものことだが、大したもんだ。

歳を取ると老人力が旺盛になって、「論理的なことは若い人に任せたらいいサァー」と考えがちだ。ところがこの研究会は、日本を代表するメディア史の泰斗A山輝雄先生とT海大学のI塚浩一教授が主宰していて、参加者は大学を定年で終えた元教授や出版社OBなど、皆一家言ある人ばかり。もちろん大学院生や各大学の講師、准教授も参加していて、発表後に行われる参加者の遠慮なしの感想や意見交換が痛烈で面白いというか、「そういう見方があるのか❗️」と驚かされる。Yちゃんの場合は、レベルが高いので、批判めいたことは出ないが、「こういう点も今後研究して欲しい」といった要望や意見が多かった。

▲『越後屋』は、炭火焼干物が抜群に美味い😋😋😋

発表会の後は、近くの居酒屋『越後屋』🏮🏮🏮で恒例の懇親会。久しぶりにYちゃんと語らいあった。というより私ばかりが喋っていた。これもいつもことだ。A山先生もYちゃんもお酒🍶🥃を飲まないので、神谷町駅で別れた。

▲ 赤坂『もも』

電車の中で読んだフェイスブックに、『もも』のK枝さんが昨日(実は一昨日)倒れて、救急搬送されたとあったので、心配して電話したら元気に店に出ていて、「SちゃんとK上女史が来ている」という。飲み過ぎて、お腹もいっぱいだったが、お見舞い方々顔を出した。土曜日は、いつも超常連客がいるので、あまり行かないようにしている。池波正太郎大先生の「正月四日の客」ならぬ「毎週土曜の客」と我々は密かに呼んでいる。帰りしなにSちゃんから「じゃんがらラーメンは、ダメです🙅‍♂️よ」と釘を刺されたので、まっすぐ帰った。が、妙蓮寺の『7-11』でサンドイッチを2つ買って、カーリングを観ながら食べた。F澤五月さんたち、「そだな〜チーム」おめでとう🎊㊗️🍾🎈🎉。

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