モロちゃん 台風12号に倒る 1052

台風12号は、東から西に八丈島周辺から大きく左に曲がって西日本を直撃する兆しを見せている。その直前の午後4時過ぎ、「己生え」のトウモロコシのモロちゃんが強風に敢えなく倒れてしまった。

たかだかトウモロコシ1本と笑うなかれ。これだけでも意気消沈するのだから、この前の災害で被害を受けた人たちは、絶望的な気持ちになっているだろう。手塩にかけて育てた農作物や果樹が一夜にして甚大な被害を受けては、言葉もないだろう。

杵築の友人なら記憶にあるだろう。我が家は、八坂川の下流の川沿いにある。子供の頃、まだ堤防ができていなかったから、大雨のたびに川が溢れ、床下浸水が常態化していて、台風の時は、床上浸水で散々泣かされ、その都度不安に襲われた。

特に大型台風が近づくと、中町という高台にある知り合いの薬局に避難するのだが、迷惑をかけられないと、母と祖母が、家族6人分+αの握り飯を結び始めると、「どうか家が流されませんように」と子どもながら神と仏、確かイエス様にも祈ったものだ。台風一過の翌日は、家族総出で濡れた畳やタンスなどを外に運び出して日に干し、家中に石灰を撒いて回ったことを、昨日のことのような思い出す。

それにしても神も仏、キリストもない。これほど科学が発達しても、災害の前に、いや自然の前に人間は、悲しいほど無力であることを災害のたびに思い知らされる。体力的にボランティアに参加出来ない以上、『セブンイレブン』で募集している義捐金で、せめて支援するしかない。体験的に物資は、正直ありがた迷惑だったような記憶がある。善意だとは思うが、カビの生えた衣類や破れたもの、使わなくなったものが段ボール📦📦箱に詰め込まれているし、仕分けする手間も大変だった。物が少ない50数年前でもそうだったのだから、今なら尚更だろう。これは口にはしにくい話だが、被災した経験のある人ならよくわかるはずだ。

モロちゃんは、明日土を掘り起こして、私の手で植え直してみよう。

モロちゃんで、かつて◯HK会長を目前に、成就することなく終わったM星衛さん、通称「モロさん」を思い出した。元気にしてるのかなぁ。まだ捲土重来を期しているのだろうか。

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