新刊を手にする(1282)

このところ忙しいものの、結構楽しい日々を送っている。もちろん介護もそうだが、新刊の準備や打ち合わせは、久しぶりにワクワク感があり以前の日常が戻ってきた気がする。

<神保町の1角 店内もいっぱい、夜はさらに客が増えていた 入りたくなる店だ>

印刷所から届いた半田滋さんの『変貌する日本の安全保障』を手に取って、「さぁドンドン売らなくっちゃ」と今度は経営者の気持ちになる。論創社の社長のM下紀夫さんとバッタリ。今は次男の雄二郎さんが切り盛りしていて、会う機会がほとんどないうえに、コロナだからなおさらだ。

「久しぶり〜」と脊柱管狭窄症話で盛り上がる。このブログで4年ほど前に連載したが、私はかなり重症で、5歩歩いては立ち止まりを繰り返していたのを、神の手と言われる、その分野では日本一の医師と巡り合い、2泊3日で手術してもらい全快した。その経緯を知ったM下さんが、私の紹介で診察を受けたのだが、「まだまだこの程度では手術には及びません」と言われたらしく、今でも「痛い、痛い」とは言いながら元気に歩いておられる。

「飲みに行きませんか」と誘われて、ランチョンに出かけた。ここも久しぶりだ。一昨年広島県から突然弓立社を訪ねて来られた元中国新聞記者ご夫妻をランチに招待して以来だ。みんなもよく知っているだろうが、ここは明治末期の創業で、音楽評論家の故・吉田秀和さんが常連だったことで有名だが、客の多くは集英社や小学館の社員が多く、「一橋グループの社食」と言った人がいる。ハンバーグやメンチカツが好きな人も多いが、私は大体カキフライかエビフライそれにオムライスを注文する。もちろんビールは忘れない。

今夜(3月27日、あっおふくろの誕生日だ‼️)カキフライをつまみにワインを相当飲んだ。やはりどこかで、実物の新刊を手にして高揚するものがあるからだろう。途中から参加した風濤社の社長は、『地獄』という絵本が大当たりしたらしい。「〇〇万部も売れて、〇〇円の収益があったんですよ」とM下社長。たしかに本の売れ行きばかりは予測し難い。当方は欲を出さずに、まずは重版できることを願うばかりだ。

今のうちに幸先の良い話を書けば、Amazonの効果なのか、本が出来たばかりなのに、すでに予約が入り始めた。さらに法律事務所からも「勉強会で使いたいから」と大口予約もあり、ありがたいことだ。ただ前回、売れ始めが好調だったのですぐ増刷したとたん伸び悩んだ経緯があるので、同じ轍を踏まないように慎重にやらなければ。

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