ちょっと信濃・上州の新緑温泉巡り① (1315)

週に2日程度の介護になって、体調がいい。何となく日々に追われる感じがあったが、それも解消した。仕事から帰って、ゆっくり温泉の素が入った湯船に浸かり、後はいっぱいやってから書斎へというのが、ほぼ毎日のパターン。まぁ介護の仕事に忙殺されたり、気に病んだりするのはストレスになるので、23日から5日間の間に「不要不急」でない「必要緊急」な仕事で、長野県の小布施に出かけた。新幹線ではなくT橋宗ちゃんの愛車フィアット・チンクのコンパーチブルで。

午前7時半に神保町の学士会館前をスタートし、途中埼玉と群馬の県境にある上里で、宗ちゃんお薦めの「上里うどん」を食べる。朝5時過ぎに家で「四海樓ちゃんぽん」を食べたばかりだが、せっかくなのでカレーも一緒に。

小布施に午前11時前に到着したので、『桜井甘精堂🌸』で栗羊羹とどら焼きを買う。これはグループホームの6人へのお土産。昨日(22日)のおやつの時間に、「仕事で小布施に行くから今度来るとき栗羊羹を持ってきてあげますね」と話したので約束を実行。先日「ザラメ煎餅」を持参したら大喜び。A子さんも上の歯が1本しかないO村さんも大喜び。相方のO田女史と8人でほうじ茶を飲みながらおやつタイムを愉しんだばかり。こういう介護の時間が私の目指す1日なのだが。

小布施は、報道局記者時代の1998年夏に、須坂市で起きた毒入りウーロン茶事件の応援デスクとして長野局に4〜5ヶ月いたときに何度か訪れた。警察は当初容疑者を絞り込んで、すぐにでも逮捕となるかと思われたが、松本サリン事件で、河野義行さんの冤罪に懲りた経験から慎重に慎重を重ねて、結局事件にしなかった。3ヶ月目ぐらいからは、私もすることもなくなったから車で行ける範囲は、自由に動き回っていた。「転勤するなら長野だなぁ」と思ったほどだ。

小布施の栗羊羹は、桜井甘精堂の他にも小布施庵、竹風堂と有名な3社があり、長野の人はそれぞれご贔屓のものをベタ褒めする。私は3つ食べ比べた結果、これにした。先日も横浜駅構内の中央通りで、「長野物産展」をやっていて栗羊羹もあったが『桜井甘精堂』ではなかったので、代わりに「おやき」を買った。

仕事まで1時間半以上あったので、十割そばを謳う信州蕎麦屋に入った。とても素敵な小体な店、庭でも食べられるのが人気らしく観光客が続々。これでコロナでなければ、行列の店だろう。ただ蕎麦ツユがボンヤリしていて私には、好みではなかった。宗ちゃんも同意見。蕎麦が良くてもツユがイマイチではなぁ。その分、蕎麦茶がとても美味しくて3杯も飲んでしまった。

仕事は午後4時には終了。長野県は、「非常事態宣言」でも「蔓延防止等重点措置」でもないので、せっかくここまで来たのだからと、車で40分ほどの湯田中温泉郷まで足を伸ばした。温泉は♨️♨️久しぶりだ。この『越後屋』は、宗ちゃんが探してきたところで、『私本太平記』『三国志』の著者 吉川英治さんが、ここに籠って作品を書いていたという。それを聴いて「あやかりたいね」と私。

夕飯前にひとっ風呂とばかり、館内の3つの湯を渡り歩いたが、実に好い湯なのだ。柔らかい湯とでもいうのか、入っていると包み込まれるような安堵感がある。まぁ人生で入った温泉♨️の数は、200は優に超えているだろう。プロはこの10倍ぐらいは入っているのだろう。

旅館のメシは美味かった。特に虹鱒の塩焼きは、全く川魚特有の臭みもなく、しかも焼き立てとあって酒の肴には最高。ビール3本に始まって生酒3本、といい気分。

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