野良猫キンちゃんに癒される(1121)

一人でいるといろいろなことが頭に浮かんで来る。人によってはそれをfacebookに書いたり、Twitterで表現する。そうでもないと時を経て忘れてしまう。吉本隆明さんが、「しゃべるのではなく書いているときの充実感というのがある」というのは、わかる気がする。だから私も「屁のような」ことをブログに書いている。

庭の葡萄棚の下に野良猫のキンちゃんが毎日必ずやって来る。しばし寝そべったり、しゃがんだり、ゴロゴロしたりしているのをぼんやり眺めているのが好きだ。我にかえるといなくなっている。たまに餌をやっているのを家人に見つかると大目玉をくらうので、普段は書斎のデスクの開き戸の中にジェル状の餌を隠している。

先日夕飯のおかずがトンテキだったので、端っこの脂身部分は私も家人も残こした。そこへちょうどキンちゃんがあらわれたので、「おばさんがいるから何も出ないよ」と思わず言ってしまった。アチャァ〜と失言を悔いて家人を見ると「いいわよ」と思いがけず許しが出た。さっそく発泡スチロール製のプラターに入れて目の前に出すと、サッと逃げる。それも素ぶりだけだと分かっている。すぐに引き返してきたので、撮影しようとiPoneを取りに行っていている間に全て食べ終えてしまった。猫も「今日はおばさん公認」とわかるあたりが凄い。家人がつぶやく。「キンちゃんって肉好きなのね」それはチョット違う気がする。

昨夜、食卓に並んだ煮魚が残ったので、家人の許しを得て身をほぐして、キンちゃん登場を待つも未だ姿を現さず。キンちゃんは近所では違う名前で呼ばれていて、向かいの豪邸K子さんのウチに出入りしているのをよく見かける。きっとそこでご馳走にありついているのかも。家人のこんな気まぐれ、いや蜜月、いつまでも続くわけではないんんだけど。早くこい。「野良猫に餌をやってはいけません!」全身善良、品行方正、立派な紳士淑女の方々のヒステリックな声が聞こえてきそう。

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