小笠原 島便り2017 (15)ナインボール 初日 ① / 617

どうしてこんなに安易な人間なんだろう私は・・・・・。完全自炊ホテルナインボールの部屋に入った瞬間、「何じゃこりゃ‼️」と絶叫してしまった。いきなり目に飛び込んで来たのは、2台のシングルベッド。2つの大きいなソファ。とにかくシャンティバンガローの優に2倍の広さはある。しかもエアコンも、いやいやテレビも、キッチンも冷蔵庫も、電子レンジ、トースター、ポット等々。究極はバス・トイレ付きだが、それもTOTOのウオッシュレットだ。室内はWiFiも完備している。まるで1960年代から一気に2017年にタイムスリップしてしまった。昨日まで「ソローの『森の生活』だ」と大いにバンガローの日々を愉しんで来たというのに、「なかなか文化的生活も好いじゃないか」と思ってしまう、この変節ぶり。「この!日和見主義者❗️ 」とどこかで誰かが吠えているような。でも誰に何と言われようと2017年の生活は快適だ。 しかもこれで1泊6000円とは感動ものだ。予約でいっぱいなのもよく分かる。嬉しい😃


▼昨日(6月20日)は午前8時40分に、Y沢宏さん、秋子さん、吾郎ちゃん親子に「また会いましょう」と見送られて山のシャンティバンガローから街中にあるナインボールに移動した。外は雨が降ったり止んだり。F沢さんが末っ子の城ちゃんを保育園に連れていくついでに乗せてもらった。そうでないと夕方のお迎えまで街に出ないという。この日はおが丸(おがさわら丸の愛称)の出航日、つまり午後2時過ぎないと宿泊者はホテルを出ないので、重い荷物とこちらで増えた釣り道具セットをナインボールの部屋の入り口脇に置かせてもらうい、時間を潰す。雨が上がったので、いつもの小笠原観光で電動自転車を借りる。3時間にしたので1600円。ところが借りたまでは良かったが、だんだん雨が激しくなった。仕方がないので「小笠原ビジターセンター」(前回どこかで「ビレッジセンター」と書いたけれど、それは私の聞き間違いだった)に緊急避難した。ここは小笠原父島に着いたら最初に訪れるといい場所だ。小笠原の自然を丁寧に教えてくれる。ここを見学した後、奥の図書室でブログを書き上げて(6月19日分)アップしたら昼になっていた。 


▼昼飯はセンターのすぐ表にある「海遊」にした。ここは美味い。今日は何にしようかな、水餃子とエビチリかな?と中に入ると「おまっさ〜ん」と声がかかる「はぁ〜」と訝しい表情で辺りを見渡すと、一番奥から手を振っている色白の美人とイガグリ君。「なんダァ〜さっきお別れしたばかりなのに」と笑いながらY沢さん一家の席に着く。宏さんは焼き餃子と青椒肉絲。秋子さんはここで一番人気の、そう私も先週食べたタンメン。それをフーフー冷ましながら少しずつ五郎ちゃんに食べさせる。私は予定通り。チョット辛さが足りないエビチリだが、次回「辛くしてください」と頼めばいいさ。 やっぱり島ではここが美味い。


▼Y沢さんたちと別れて、小雨の中を電動自転車で清瀬地区にある水産センターに出かけた。毎日バスでこの前を往復するのに入ったことがなかった。来て良かったさぁ〜。ここで生まれて初めての体験をした。アカバと呼ばれるハタの一種。この魚の歯を、そうです歯です、歯ブラシで磨いてやるのです。50歳で初めて子供が出来たという地元の親父さんとすぐに打ち解けて、体験談として、ジジイ風お父さんの泣き笑い噺を沢山聞かせてあげた。息子の名前は奇しくも<リョウちゃん>で、更に盛り上がる。リョウちゃんの真似をしながら魚を追いかけて、その背中をこすってやるとアカバはとても気持ち良さそうにする。不思議な魚だ。 



こうした亀は、海でも見られる、これホント‼️
▼センターの中に入ると水槽には、亀を始め、小笠原近海で泳ぐ様々な魚が集められていて、ちょっとした水族館だ。これが飽きない。無料というのが凄いね。外は土砂降り。もう1時間近く続いている。ふと今日(20日)帰る1航海組の不運に同情した。結局青空を1日たりとも見ないまま、ほとんど雨ばかりの小笠原だった。 

▼私が意識的に様々なものの値段を書いているのは、訪れる人への参考のためだよ〜ん。『地球の歩き方. JAPAN  小笠原』は1航海や2航海用に編纂された、実によく出来たガイドブックだが、当然島の匂いはしない。その隙間を紹介して見ようというのが、私の狙いだ。

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