このブログや週刊B春で今月初めに紹介した奈良天理の山間部にひとりで暮らすY中䂓矩子さんから、新米と瓶詰めのサフラン、胡桃、葉唐辛子が届いた。
▼10月初旬に稲刈りをして、天日干しにしたあと、脱穀と籾摺りに時間がかかったと手紙にあった。お礼を兼ねて近況伺いの電話をすると、いつもの明るい弾んだ声が聞こえてきた。
▼事情を聞くと去年までやってくれていた農家が廃業したので、次を探すのに苦労したらしい。「色んなところに頭を下げて回って、やっと出来ました」と嬉しそうだ。
▲一所懸命バインダーを動かす長男
▼だが愚痴も出る。「稲刈りの前から、(脱穀などは)今年はどこか新しいところを探さなならんと、と息子に何度も何度も言っておいたのに、結局何もやらんかった」まぁ親子ならではの遠慮の無いやり取りなんだろう。
▼3人のお嬢さんには優しい母親だが、後継の一人息子には、何かと口うるさい。大きな山林と田畑を受け継ぐ息子も大変だなといささか同情する。
▲三女のひつるさんと
▼䂓矩子さんの新米はまだ食べていない。大量のコメを買ったばかりのところに、F(木啓孝)ちゃんから、「鴨川の田んぼで作ったウチのコメ」や、ほうろく屋さんからも「実家で作ったコメが届きました」と今年も新米をもらい、我が家は当分新米長者なのだ。