自由人と不自由人 /  564

     【お詫びと訂正】 

N川秀直(シュウチョク)さんは、オヤジさん、今回は息子の方で、俊直(シュンチョク)さん  ついつい似た者親子で混同してすみません。A日新聞のM山治さんからご指摘を戴きました。ありがとうございました。

    N協会時代から、好意的な言い方だと「自由気ままな」、悪く言えば、「身勝手な」記者だった。行雲流水、思うままに企業内で生きるためには、それなりの担保を提供しなければ許されない。知恵を出す人、企画を出す人、「すわ」というときに日頃の蓄積を発揮できる人、ある日突然現れて特ダネを出す人、コツコツ滅私奉公する人、いろいろなケースがあるから、その人の性格や持っている能力によるのだろう。しかし記者になったのは、普通のサラリーマンと違って、思っていることを主張でき、生き方としても企業内ではさまざまなき決まりがあるにせよ精神的には、自由人であると思ったからだ。その点衆人環視の政治家は、不自由人の最たるものだ。そこをゲリラ的に恋愛でも頑張る猛者は、大したもんだと感服してるが、中には公になるケースもままある。

 N川俊直さん、というかシュンチョク君は、W稲田の大学院で10数年前に机を並べた同級生である。実にマメで、気さくで、腰の低い、誰にも分け隔てなく親切で、女性にはもちろん年寄りにも優しく、丁寧な好人物だった。広島県の限界集落で、グループごとにフィールドワークをしたとき、同じ広島県内出身のシュンチョク君は、冠婚葬祭のたびに地元に車を飛ばして戻っていたが、翌早朝には出てきて調査に参加する真面目な人だった。もちろんオヤジの秘書だったかで、選挙区対応には他ならないのだが、実にマメな人だった。

  横で見ていて、「田舎の選挙はああして一票、一票積み上げていくんだなぁ」と深く感じ入った記憶がある。まだ民主党が政権を握る前だったから、「オヤジと同じ政治家の道を歩くなら、ベッタリ二世議員(今回初めて三世だと知った)になるのではなく、進取の精神で(自民党と)違う政党、民主党辺りから出馬したらどうか」と勧めたことがある。あの頃はまだ仲良しだった(当時は原発賛成とは知らなかった)S谷由人さんを紹介してあげようと思ったからだ。すると「山口の安倍さんと仲が良いんですよ」と言っていたから、その後つき合うことはなくなってしまった。

  私はこの世の中は男と女、男と男、女と女の3パターンしかないのだから、恋愛は自由で好いじゃないかという考え方だから、シュンチョク君のことも「阿呆やな〜、彼女までも敵に回して・・・」ぐらいにしか思わない。あのマメさが裏目に出たと言ってもイイのかもしれない。彼に対する批判の中には、「公僕のくせに」つまり税金をもらって生活している奴がという直截な見方がある。公人だからニュースになるのは、ましてや新聞やテレビ、週刊誌はこういうスキャンダルがウリなので、仕方がないことかも知れないが、「公僕だから」と恋愛問題で揣摩憶測や一方の証言だけで袋だたきにするのは、お門違いではなかろうか。淡々と事実報道だけでいいのでは。

    彼らの恋愛以上に、数々の失言や共謀罪をめぐる姑息な政治手法、駆け引きをする悪辣な政治家の方が、もっともっと批判されるべきだ。稲田問題、森友問題、続々出てきた失言問題をこの恋愛事件で、雲散霧消させてはいけない。政策的な落ち度なら袋だたきに遭ってしかりだが、シュンチョク君の行為を是とするか否とするかは、広島の有権者の判断だろう。

  シュンチョク君は、自由人を選ばず、今後も政治家として引き続き不自由な生活を選んだ。それならこの際、取りあえず国会議員も辞めて、意に沿わなくても次の選挙までお詫び行脚をしてまわる方が次に繋がる余地があるのでは。

    時間と精神的解放がある自由人か、金と権力がある不自由人か。

   突然だけど、テレビA日のT中萌ちゃん、深夜枠だろうがどこだろうが、ガンバレ!!   爺ちゃんは応援してるよ!

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