陽が落ちた午後7時、品川駅高輪口から徒歩1分12秒のところにある『ざくろ坂下』で、物書きやものづくり、記者、ディレクターたちによる「はるか&花(A田芳生秘書)と一緒に飲む会」が開かれた。
メンバーは、はるかちゃんと花菜ちゃんをメインゲストに、酒亭Y永みっちゃん、F(木啓孝)ちゃん、H々野研ちゃん、T橋宗ちゃんといつもの仲間に加えて、若手のI井良さん(『警視庁科学捜査最前線』『マル暴捜査』などの著者)、T井健一さん(小泉純一郎、進次郎親子のウォッチャー、政治ルポで活躍。今発売中の『B藝春秋』8月号「角栄最後の愛弟子大いに吼える」と題した中村喜四郎さんのインタビュー&ルポが好評)、それに「終わった人」の私、の総勢9人。今回は、『老人力同盟』で陰ひなたなく尽力してくれる2人の慰労を兼ねた暑気払いでもあった。
▲花ちゃんのトボけた表情が好いね
とはいえ、当初は『老人力同盟』の仲間たちに声をかけたのだが、皆多忙なため、凄いよねこの歳になって何があるんやろう、余計なお世話か。「それなら!」と会合に我々60代以上とは違って、若手ノンフィクションライターも誘ってみた。これが大正解で、午後7時スタートで、何と11時過ぎまで、話題が途切れることなく、むしろ終電を気にしながら飲むほど盛り上がり、店内は笑いと歓声の途切れることがなかった。
▲編集の天才 思想的には、真逆の人だけど惹かれるものがある
30年余り前、『B藝春秋』にいた天才編集者&編集長のH田紀凱さんが、『番屋』という店にフリーのライターや雑誌記者たちを集めて、年に何度か自由な交流の場を設けていたと、Fちゃんがみんなに話してくれた。
私は『番屋』は知らないけれど、そのポリシーを引き継いだM井清人前社長とK俣正剛前常務が、同様の会合を開いていて、参加したことがある。やはり情報交換や執筆、制作に向けて、いい刺激になるし、「あいつも頑張っているなぁ。じゃ俺も」とモチベーションが上がったことは確かだ。
▲左Aちゃん、右がM井さん
みっちゃんが、大宅賞を取った頃の出版社を取り巻く環境や編集者とライターの関係などを、Fちゃんと漫才コンビのように、ボケと突っ込みを繰り返しながら説明してくれる。これが説教地味てもなく、懐古趣味でもなく、若い4人だけでなく、皆んなを唸らせた。
これからは、こうした気鋭のライターたちにドンドン声をかけて、交流の輪を広げていこうと〆の焼きそばを食べながら、全会一致‼️
とても心地よい疲れを感じながら東海道線に乗って帰ると、妙蓮寺駅でピッタリ午前0時だった。