「トリス」三代(1137)

最初にハイボールを飲んだのは、40年以上前で、すっかり忘れていたら、10年ほど前、小雪さんのCMが登場。「お〜」と結構インパクトがあった。これが功を奏して「角」ハイボールは爆発的人気になったことは記憶に新しい。鹿児島時代は、サントリーのダルマと呼ばれる「オールド」や「リザーブ」を飲んでいたが、東京では「響」や「シーバスリーガル」が好みだった。そこへ小雪さん。一気に「角」に変わったし、ロックからハイボールへ。凄いね、美女の力って。

サントリーは文化の匂いが漂う会社だ。小学3年生の時、家の前の城山公園の花見大会で、「赤玉ポートワイン」を沢山飲んで酔っ払い、ガラスの破片で手を切って血だらけになったことがある。その頃は、まだ『寿屋』と呼んでいたと思う。初めて飲んだ酒がそうだから、どうしてもサントリー贔屓になる。その『寿屋』の宣伝部といえば、我々の世代なら誰でも知っている開高健、山口瞳、柳原良平の三羽烏が活躍した『洋酒天国』を思い起こすが、実際は我々の10年前の世代、つまり今の80歳代以上の先輩たちの世界だ。しかしお洒落な宣伝は、その後もサントリーの伝統になっている。

今は、もっぱら「トリス」を飲んでいる。もちろん安いことは素晴らしいのだが、それ以上に吉高由里子さんがCMに出ているからだ。「角瓶」のCMにガッキーを起用してくれれば、週替わりで飲むのだが。無理だな、ガッキーはアサヒだから、そのうちグループのニッカウヰスキーで登場するかも。

この「トリス」がこれまた新機軸を打ち出した。昨日『ok』ストアーの酒類コーナーに行ったら、何と「トリス」が元号別に違ったラベルで販売されていた。つまり昭和世代、平成世代、なぜか令和もある。これだけの棚を取れるのもサントリー販売部?の力なのか。

私は役所で仕方がなく書かされる(さすがに最近は少なくなった)以外、西暦しか使わないが、これには思わず笑った😄🤗🤣。で、「昭和トリス」を購入。甘い口当たりは変わらずグビグビ飲めてしまう。

確かに誰もが思いつきそうな、ネーミングだが、そうはならないところが、誰もに「お~」とうなずかせる。「コロンブスの卵」同様で、井上ひさしさんではないが、『下駄の上の卵』(たまげた)だった。

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