切り返しというのは中々難しいものだが、逆に絶妙なフレーズだと大向こうを唸らせ、追及した方が逆に赤恥をかく。その典型が、週刊S潮の「『文春砲』汚れた銃弾」という大見出しに対するB春側の切り返し、「週刊S潮 相手にしていませんから」である。記事の内容は、週刊S潮の1日早い中吊り広告を営業マンが取次店のTーハンから<不正に入手し、毎週カンニングしていた>というものだ。
名科白
私は20代の頃からのB春贔屓だし、家人もB春だから、B春寄りの発想かも知れないが、この切り返しは、将に今の週刊S潮について言えば、正鵠を射ていると思う。反論記事を読んだり、テレビで見たりした人は、「その通りだろうな」と納得、首肯させられるのでは。それにしても、この文言を発したのは誰だろうか。S谷学編集長?K俣ちゃん?週刊誌を知っている人なら分かると思うが、中吊り広告の見出しを見て、追いかけて追いつける程度のネタなら、元々大したスクープでも記事でもない。万一S潮がスクープ記事を書いて、B春が追いかけ得たとしても、読者が読めばスクープ記事は、何日も時間をかけて深い取材に基づいているし、逆にあわてて突っ込んだ記事は薄いクレープのような程度だから、一目瞭然だろう。
週刊B春65万部 週刊S潮45万部
日本雑誌協会が発表している週刊誌の印刷部数は、2017年1月〜3月で①週刊B春 651833部 ②週刊G代 487273部 ③週刊S潮 447706部 ④週刊Pスト 383636部である。20万部以上の差があるのは、やはり記事の内容が買わせるだけのインパクトがないから部数にあらわれているのでは。こんな業界話に力を注ぐより、S潮もB春もG代もPストも加計学園辺りで首相のスキャンダルを狙って欲しいね。
N川俊直代議士、準強姦容疑記者はS潮のスクープ
さて「相手にしていませんから」と言われた週刊S潮も実は最近2本のスクープ記事を書いている。先週号の準強姦容疑の記者に逮捕状の話とN川俊直代議士のスキャンダルだ。この他少し古くてT木復興大臣のパンツ問題、O武君の彼女の話、O渕優子大臣のチケット問題と・・・。だがここ数年を振り返っても私はこれくらいしか思い出せない。これらのスクープの中吊り広告を速く見たからと言って、それから動き出して、どうなる問題でないことは、本当は週刊S潮だって分かっているはずだろう。むしろ週刊S潮の凄いのは、「写真力」ではないか。今は亡きフォーカス直伝なのか、写真の突破力は大したもんだ。
弓立社の近刊 『検証/ 「若き哲学徒」死の真実』の見本を持つ私
チョットのつもりが
吉本さんの本を御茶ノ水イカセンターに忘れたので、夜7時半過ぎに取りに行った。W辺さんやT山さん、T子ちゃんたちと目が合ったら、「じゃぁサヨウナラ」と言うわけにもいかないのが大人の世界だ。取りあえず咽が渇いていたので生ビールを注文すると、「おぉ今日は北雪からじゃないんですか」と誘惑の声。それならと刺身の3点盛りとカツオの竜田揚げに北雪。実は家人は観劇で今夜は不在。だから娘のためにイナダのうれしの(ミョウガ、生姜、万能ネギ、大葉に、創味の出汁+日本酒+根昆布出汁+みりん+生姜汁にイナダの刺身を漬け込んで最後にごまを振りかけて冷蔵庫で寝かせた物)とハンバーグ入りラタトゥーユを作っておいたから、速く帰宅して、トリスで一杯やれば良いところを、なぜか「家に帰りたくない病」のため、忘れた本を取りに行くのをいいことについつい。出てきた皿には5品乗っているし、烏賊のキモ焼きも来た。「あれ?頼んでないけど」と言うと「店長が、一平さんは毎晩来てくれるのでサービスだと」。店長と目が合ったのでお辞儀をするとニッコリ。これじゃまた来なくっちゃ。
イナダの嬉野とハンバーグ入りラタツーユ
晩酌がてら
いまや当然のことのように、いや晩酌がてら赤坂の「もゝ」にも立ち寄る。入るなり、影のオーナーこと社会労務士のSちゃんから「ヤァヤァヤァ」とビートルズ並みの歓迎を受ける。すでに3人が飲んでいる。トリスと梅干しで一杯やっていたら、そこへ美人連れの3人が。一気に7人と人口密度が高くなる。さらにこれから4人組が来ると電話が入る。凄い、また満杯だ。安い客なので気を利かせて・・・ではなく、娘が数学の塾から11時頃に帰ってきて誰もいなかったら淋しいだろうと急いで帰る。家には誰もいなかったので、娘の携帯に電話をすると「まだもう少し勉強してから」というので、吉本さんの書簡集の続きを読む。