半年ぶりの W稲田界隈(1164)【追記】あり

今日9月28日、実に半年ぶりにW稲田キャンパスに行った。コロナで全学部、大学院とも前期は授業がなく、後期もほとんどがまだオンライン授業らしい。私も先週日本に入国できない修士の1年生とラインで授業をした。ところが入国できていない学生が他にも2人いることがメールの返信で判明。それも授業のある今日午後だったから焦った。その一方で、一部(学部のゼミや大学院)対面授業が許可されたので、昨年来日し日本語学校に通っていて一時帰国しなかった学生と授業を行なうことになった。「入学してからキャンパスに入ったのも、授業を受けるのも先生が初めてなんです」と嬉しそうに話す彼女の顔を見ていると、やはり高い学費を払って、はるばる日本まで来てキャンパス生活を送れないのはストレスだろうとつくづく思う。

キャンパス界隈の人影もまばらで、流石に拍子抜けするほどだった。2時間ほど早めに出かけたのは、配布する教材や資料の印刷があったのと、末娘と『キッチン南海』でカキフライを食べることにしていたからだ。私は一旦講師控え室に行ってプリントした後、午後5時開店に合わせて店に向かった。3号館からはすごく近いが、娘はもう店の前で待っていた。「さー食べるわい」と意気込んでいる様子がありありだった。

「がんばれ❗️キッチン南海」

ところが衝撃!! 店先にいた我々を発見したご主人が「あー先生!申し訳ありません。コロナで夜の営業は止めているんです。全くお客さんが来なくて、開ければ開けるほど赤字なんですよ」と悲痛な表情で嘆いていた。もう15年の付き合いだから、とても他人事とは思えない。娘も期待が大きかった分、失望も大きい。昼間は午後3時までやっているから、水曜日の授業のときに一人で早めに来て食べていこう。「カキフライは10月からですから」と背中で大きな声がした。

             創業100年の金城庵

「じゃメルシーに行こうか」と進みかけて、娘のそば好きを思い出し、「金城庵は確か18時からなんだよね」と言うと、パッパッとGoogle先生に尋ねて、さらに店に電話。「やってるって!」「えっ❓」どうやら私の勘違いらしく、お店でも若いご主人?に「少なくとここ10年以上は午後5時からですよ」とやんわり釘を刺された。いかん、認知来てるなぁ〜。

娘は死ぬ前に食べるものは「蕎麦」と決めているらしく、金城庵にも時々行くらしい。「金城庵はおいしいけけれど、浅野屋の方が安いし、結構美味しいからそっちの方が多いけど・・・」と言いながら喜んでいた。学生はそうだな。彼女は大好物の鴨せいろの大盛り、私は天ざるの大盛り。

帰りにおでんの「志乃ぶ」が健在かどうか確認した。赤提灯が下がっていて「ホっ」「どうか『キッチン南海』が、1日も早く夜の営業ができます様に・・・」と2人して祈った。

【 追記 】

帰ってから「なぜ間違えたんだろう?」と調べて見たら、1992年発行の『文春ビジュアル文庫 ベスト オブ 蕎麦』のP 90に夕方の営業時間が18時〜となっていたからで、その記憶が長くあったためだ。だからと言ってお店の人も「ここ10年以上は」と言っていたのも間違いではない。だって30年近く前の営業時間なのだから。

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