はしご酒（1176）

私は執念深い。月曜日、鶴巻町の立ち食い蕎麦『山吹』に、休憩時間中ではいれなかつたから、今日(10月14日)は、再チャレンジした。

「山吹』は、店の看板は「立ち食い」とうたっているが実際は客席の店なのだ。ここの(玉ねぎ)かき揚げ蕎麦が好きで、それに椎茸をトッピングする。とにかく椎茸の量が半端ないのが好い。店はいつも繁盛していて時間に関係ない。今日も引も切らず、コロナは敵にあらずといった様相だった。

夕方からは神保町の『いちこう』で、T橋宗ちゃんが明日誕生日というので祝杯を上げた。ここは老夫婦がやっている古い店だが、コロナで閉店したのではと気になっていた。おでんとカワハギの刺身、銀杏や枝豆でビールや日本酒が進む。宗ちゃんとは、昨日の元A日新聞のM山治さん同様、全く気兼ねがないので話も弾む。私はN協会とは年金をもらう以外ほとんど縁がないので、友人、知人たちの近況など聴くことばかり。知っている後輩記者たちが重要なポジションについたと知れば手放しで嬉しい😃😆😊。

＜あの赤坂とは思えない閑散とした通り＞

午後7時をずいぶん過ぎたところで解散。そのまま帰るつもりだったが、赤坂の『もも』に借金があるのを思い出した。というか先々月ぐらいに、「ボトルを入れておいて」と頼んだことがあり、その支払いもあって飲みに寄った。いつも「お客さんがいなくて・・・」と嘆く和枝さんだが、この夜はそこそこお客さんが来ていて、オーナーでもないのに「あー良かった」と胸を撫で下ろす。

今夜の客はとても楽しいカップルで、私よりずいぶん若そうなのに吉田拓郎さんのファンだという。相方が学生時代ギターを弾くバイトをしていて、拓郎の曲を必死で練習した話は面白かった。「若い頃は、ギターが弾けるとモテるからと一所懸命練習したが、挫折した連中が口にする言い訳は、『もてなかった』から」というのには笑った。昔の曲から私が知らないロック調の曲まで聴きながら、それに纏わる思い出話を２人が語る。私も「古い船には新しい水夫が♪♬」を聴くと、この曲に背中を押されてデモに行った青春時代を思い出す。二人と和枝さんは、アミュー⁉️とかいう歌手を「20年に1度しか出ない天才だ」と褒め称えていた。知らんわぁ〜。後で調べたら「あいみょん」という名前だった。私が知っている若者の歌といえば、家人のイチ押し、毎日我が家でかかっているSnowManの「D D」くらいだ。

『もも』のピクルスは秀逸だった。そうそう明日はノンフィクション作家T井健一さんの誕生日、「あれ、宗ちゃんと一緒だ‼️」。その話をしながら、お客さんに和枝さんが推奨、直販している彼の『地方選』(角川書店)を購入する。こうした力強い応援者がいるのは倖せだな。

また新しい客が来た。ちょうど90分いたので引き上げた。〆に『九州じゃんがらラーメン』をと立ち寄ったら、午後9時で終了だった😭😭😭。タッチの差だけに惜しい。赤坂駅前の『吉そば』の看板を見て悩んだが、昼も蕎麦だったので散々逡巡したが、結局はヤメタ。

可笑しかったのは、帰りの電車の中でT井さんの本を読んでいたら、我が故郷の隣村、大分県姫島村の村長選挙が取り上げられていて一気に読み進む。落選した候補について、＜島では元NHKという肩書きなんて、なんの役にも立たない＞というくだりには、声を出して笑った🤣😅😇。全くその通り。大分上野が丘高校から東京外国語大学に行って、プロデューサーになった人らしい。だが選挙というのは、学歴や経歴というのはあまり意味がないと実感している。むしろ身近に感じられるかどうかだろう。組合出身もそうだろうが、テレビに出たりスポーツ選手だったり普段から知られていることが重要なんだと選挙の途中で気づいた。遅かったけど。

電車は急行だったので自由が丘で各駅停車に乗り換えた。コロナ禍で気になる店訪問シリーズの仕上げをしようと大倉山へ。駅を降りて通りを渡り、店の近くまで行っても灯りが見えない、えっ🤯🤯🤯。引き返そうと思ったが、それで失敗した経験が他であったので、無駄を承知で店まで行くと開いていた。やっぱり❣️

この日４軒目は『ほうろく屋』だ。閉店ギリギリでも入れてくれる。案の定、まもなく閉店だから赤提灯をしまったところだと。中を覗くと陽子ちゃん、A木オッパーの顔が見える。「お〜❣️」ほぼ１年ぶりの邂逅を喜び合う。

ここはいつ来てもマグロが美味い。後は梅干しをツマミにハイボールを飲む。韓流ドラマの話になると大いに盛り上がる。ことごとく観ている番組ばかりなので、聞き役だった私も仲間に入り、だんだん中心に🤣🤣。「コマオ」「ケンチャナ」などドラマでちょくちょく聞く韓国語が、それぞれの口をついて出てきては、その度にみんなで「わーい、わーい」と喜び合う。居酒屋のノリはこれだな。私が「ドラマに出て来る小瓶の焼酎ってどんな味なんだろうなぁ⁉️実物を見たことがないんだよね」と口にした途端、「あるわよ❣️」と出てきたのには大感激。