『秘密の森』三昧(1178)

先週金曜日から昨日(10月19日)の未明まで、日曜日の介護の学校を除いて、ずーと『秘密の森 パート1  パート2 』を観ていた。つまりまる3日間、32時間も韓流ドラマを観ていたことになる。これほど熱心に観たのは、『マイ ディア ミスター』以来だと思う。詳細はネット情報に譲るとして、ザッと言えば殺人事件をめぐって、警察と検察の様々な思惑や、財界を巻き込んだ駆け引きが展開され、その中で終始ポーカーフェイスの検事と熱血女性刑事が絶妙なコンビネーションで事件を解決していく。間(ま)の置き方、反応の仕草などに笑いを誘われながら観入ってしまった。

中でも気になったのは、パート1 で西部地検刑事部第3部所属だったカン部長で、他のドラマでは性格の悪い幹部役が多いのだが、今回は少し趣が違う。結構上ばかり見ている役ながら、検事の矜持も持ち合わせている。それがパート2では、東部地検検事長に昇進したものの、旧知の裁判官出身弁護士の罠にハマって、財閥の中の一方の肩を持つような捜査をしてしまい、これを潔しとせず辞任する。

 

最終場面で、退職したカン検事長が田舎の溜池で魚釣りをしているところを、捜査をやり過ぎたために左遷される主人公が、挨拶に訪れる。これを観ながら地位に恋々としない、しかも捜査に最後まで積極的で、検察上層部をも震撼させた元特捜部長で、福岡高検検事長から証券等監視委員会委員長を3期9年勤め、70歳で法曹界から身を引いたS渡賢一氏を思い出した。

法務・検察に精通している旧友に聞くと、奥さんの実家がある関東北部の田舎町で田畑を耕す、まさに晴耕雨読の生活を送っているらしい。それを聞いて改めてS渡さんらしいと思った。

我が家は老夫婦2人だけなので、夕食を終えるとそれぞれの書斎に籠って、別々にこの『秘密の森』を見ている。そして翌日の朝食や夕食時に感想を語り合うのがここ数日の慣いになっている。会話が盛り上がり、出演者の口調や仕草を家人が再現してみせるのがとても可笑しい。私もうなづきながら、場面場面で意気投合する。「なんだか沖縄に行った時にダイバーが潜った後に、反省会と称して飲み、語り合うのと似てるね」とか言いながら話題は尽きない。その点でもなかなか好いドラマだ。

家人はネットで調べたらしく、この作品の脚本家はこれが初めてらしい。「メチャクチャ面白いので🤣🤣🤣、おそらくパート3が作られるだろう」とか「またカン検事長は復活するかもしれないね。でないとドラマは面白くならないもん」などと会話は弾む。2度見ても初回同様引き込まれる。(写真はいずれもネットの番宣から引用)

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