立ち食いそば探訪記【164】<八起 町屋駅前> (1587)

「立ち食いそば」探訪活動、通称(と私が勝手に呼んでいる『そば活』もまもなく1年。これまでにも、「いやぁ〜行って良かったなあ〜」と思う店が、何軒か、いや何十軒かあるが、荒川区で最後に取っておいたのは、立ち食いそば歴52年の"勘働き”で、狙いをつけていた都電、千代田線、京成線の町屋駅からいずれからも徒歩1分の『八起』だ。

店の前に立っただけで、店の中から<モヤモヤさま〜ず>ではない、オーラが湧き上がっているのが見えて来そうだ。午後0時半前に行ったせいか、10人分の立ち食いコーナーは、ほぼ満席。

自販機の前に立つとすぐ後ろに人が並ぶので、何だかジェラード警部に追われている逃亡者のリチャード・キンブル博士のようで、焦ってしまった。しかしSNSの事前チェックの甲斐あって、すぐに「冷たい大根おろしそば」(520円)に、「あさりと青ねぎのかき揚げ」(120円)をトッピングした。640円だった。

麺が茹でたての〆たてで、蕎麦らしいそば。コレは抜群に美味い😋😋😋👍👍👍😍💕。汁が穏やかで、鰹の香りが口中に広がり、麺を啜った瞬間、「美味いなぁ〜」と久しぶりに声が出た。後でわかったのだが、(写真参照)汁に相当なこだわりがある店なのだ。

「あさりと青ねぎのかき揚げ」は、「ねぎ」がふんだんに使われていて、食べているとネギのかき揚げに、「あさり」が程よく散らばっていて、その甘い味に昇天させられそうになる。

さらに「大根おろし」が溶け込んだ汁は、夏そのものを味わっている感覚を堪能できて、なんだかとっても嬉しくなって、思わず笑い出してしまう。

あまりに客の皆が、「そば」と「ミニカレー」を注文するので、私もつられて頼んでしまった。立ち食いそば屋のカレー🍛そのもので、街場のカレーとでも言うのだろうか、コレも納得のいく味わいだった。

シャキシャキと機敏な、感じの好い40歳前後の女性2人が切り盛りしていて、また来ても好いなと思わせる店だった。客がなかなか途切れなかったので、『八起』と書いて<七転び八起き>の「やおき」と呼ぶのかどうか確認し損った。これは次回。

 

荒川区の立ち食いそば未踏店は、これまでにも五月雨的に訪れていたので、『八起』をもって一応終了した。

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