団塊/ 全共闘世代の未来と課題 シンポジウム(1636)

「物分かりの良い老人にならないと団塊世代は見捨てられる!?」という意味不明のタイトルのシンポジウムが今日(9月19日)平塚市のJR平塚駅前にある平塚プレジュールで開催された。

以前、「続全共闘白書」に回答したからか案内状が送られてきた。この手の会には行かないのだが、(今年2月にもあったが不参加だった)介護界のシーラカンス・M好春樹さんがパネリストなので出かけた。

今日は台風14号の影響で、スコールのような瞬間的に大粒の雨が降り、横浜駅で15分足止めを食らった。シンポジウムは13時45分だったが、その前の1時間、M好さんの講演があるため早めに出かけたのにギリギリの入場となった。

M好さんの話は、大体書籍で読んでいることなので、直接聞くのは、いわば確認のようなものだ。<介護の目的は、その人らしい生活ができるかを、一人一人の老化と障害と人生観に見合った生活をブリコラージュ(手づくり、器用仕事)していくことです>というのが彼の介護に対するスタンスだ。

もう20年ほど前に読んだ吉本隆明さんとの対談集『老いの現在進行形』の中で、この「ブリコラージュ」は初めて知った用語で、それまでに聞いたことも無いフランス語だった。元々フランス語は知らないのだが。今や定期購読している季刊雑誌のタイトルでもある。彼のユーモアあふれる話は、時に会場を沸かせ、時に笑いを誘った。

引き続き同じ場所で開かれた件のシンポジウムは、M好さんの他、U野千鶴子さん、H田恵さん、H恒士さんが登壇し、F木啓孝さんが司会進行役だった。実はもらった案内には、13:45~15:45と書かれてあったので、その予定で臨んだのだが、前半はU野さんとH田さんの独演会だった。

独演は1人だが、この人たちは自己紹介?の段階から喋り止めず、参加者の大半が女性だったので、大いに盛り上がった。U野さんの痛快な話、たくみな話術、妥協しない主張。京大全共闘(全学闘❓)以来変わらないのだろうと思った。結局、男性2人は、自己紹介をしたくらいで、ちょこっと言葉を挟む程度の印象しかなく、先にM好さんの講演を聞いていて良かった。

私は大分の実家が台風14号の被害にあって大変なことになっているという連絡を受け、午後5時すぎに詳細を知らせてくれるというので、午後3時半に引き上げた。そのため、その後の話の展開や結論は聞かずに終わったが、おそらくこのシンポジウムは本になるのだろう。

                                                                                                                                                                                                                                                                                       

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