最後の学位授与式 / 534

 きょう3月19日は、東京都市大学の学位授与式いわゆる卒業式が、世田谷キャンパスで行われた。午前中から式典は始まるが、会場の体育館に卒業生と父母を入れると立錐の余地がなくなるので、午後の学別学位(卒業証書)授与式から出席する先生が多い。午前中は横浜キャンパスの研究室で、最後の荷物を整理して段ボール箱6個分を自宅に持ち帰る。去年の卒業生S相圭一君が自家用車持参で手伝ってくれた。この際ゴミのようなモノも一緒に段ボールに入れる。これであとは机を拭いたり、クリーナーをかけたりすれば、100%終了する。21日に中には終わりそうだ。

  S相君が式典会場まで車で送ってくれたので、12時前には着いてしまった。昼飯を食おうか迷っていたところ、仲良しのH田すみれちゃん(教授)が、おめかしして来るのに鉢合わせ。「おい、昼飯食おう!」と声をかけて、大学側にある蕎麦屋に入る。満員御礼。お運びのオヤジが、最初から「時間がかかりますが、それでいいですか」と嫌そうに訊く。私はカツ丼定食、すみれちゃんはきつねうどん。「間に合うかな・・・?」と心配するから、「大丈夫、ああいう式は時間通りには行かないから」と適当に応じる。カツ丼は、絶望的に不味く、セットの蕎麦は、そば粉の香りがしなかった。本当に場末の蕎麦屋の「食えりゃいいだろう」式だった。いろいろな定食があるようだったから、それが美味いのかも知れない。周囲に一軒も飯屋がないというのも凄いね。

  

 12時50分に式場に入ったのに、まだ挨拶が続いていて、トイレに立ったら外には1年生の時からよく知っているS原さんとS子さんが、着物+袴姿で「おまたさ〜ん」と駆け寄ってきたので、思い切り2人まとめてハグした。結局午後2時近くまでパイプ椅子に座ったまんま。何とそのパイプ椅子で3回も爆睡してしまった。内1回は椅子から転げ落ちそうになって目が覚めた。今夜は腰が痛いやろうね。都市大の恒例行事は、最後に教員全員と学生全員が向き合って「ありがとうございました」と大声でお辞儀をし合うことだ。これが済むと列が崩れて、それぞれ記念撮影が始まる。

  1年生の時からよく知っているご贔屓のM末千尋さんは、成績優秀で表彰されていたが、4月からはT波大学の大学院に進学するという。分かる分かる。本当に授業も熱心で、人の話をよく聞くし、ルポルタージュも抜群に上手かった。表彰式に臨むために着たアカデミックガウンと角帽姿の彼女と一緒にツーショットで、と並んだら、わーとゼミの連中や顔見知りの学生達が寄ってくる。「かまへんかまへん、皆一緒に撮ろうぜ!」と集合写真に。まぁこれも好い記念だ。授業もゼミも卒論もいつも遅刻のF曲晃秀君は、今日も姿を見せない。ようやく終わりになって登場。最後の撮影に間に合った。私が一番小言を言ったS木優太君が、何度もお礼を言うので、いつものように「ここから先は社会に鍛えて貰え!」と激励する。

  今日も脊柱管狭窄症が痛くて痛くて、立っていられない。L洪千さんに、「俺もう帰るから」と言って屋外に出ると大学院生のC夏ちゃんがドレス姿で「おまたさ〜ん」と寄ってくる。大学院の授業は、彼女がいたお陰で充実して愉しかった。さっそくLちゃんがツーショットで撮ってくれる。足の痛みが我慢できないほどになったので、1キロほど離れた多摩川土手のバス停までトボトボ帰っていると「小俣さ〜ん」と男の声がする。おお、2年留年して卒業にこぎ着けたS野圭太君が追いかけてくる。1年前に早々とクリアした卒論のテーマが「日本酒業界の現状と展望に関する一考察」で、酒造会社を狙っていたが中々上手くいかず、意識的に留年していたが、どうやら別の道を模索し始めたようだ。彼にも最後に会えてとっても嬉しい。

  式場でゼミ長のF本麻菜ちゃんを探したが、見つからず少し気になったが、人気者だから男子卒業生が離さないのだろう。これで大学の重要行事は全て終わった。あとは21日の最後の教授会と28日の退職辞令交付式に出席するだけだが、これはまぁ出席すれば良いだけだ。

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