おひとりさまで逝こう / 545

 本が出版できるのは、子どもが産まれた時のように嬉しいものだ。昨日三国浩晃さん著『おひとりさまで逝こう〜最期までじぶんらしく』ができあがってきた。来週から書店に並ぶかAmazonで購入できる。定価1300円+税(1404円)。

  

 著者の三国さんは、今から8年ほど前、岳父の家族葬をコーディネートしてくれたのが縁で親しくなった。私よりも17歳若い方だが、彼の「死」に対する考え方、その最期の準備のために何をなすべきかを聴くうちにすっかり共鳴してしまった。彼の老い方のキーワードは、「最期まで自分らしく」で、例え独り暮らしになっても、しかもアルツハイマーになっても、安心して暮らせる環境を準備しておく。それも愉しみながらという発想。今でこそ珍しくないが、当時は耳慣れない「エンディングノート」の推奨者の1人でもあったから、かなり先駆的な人だ。

  さっそく義兄のFちゃんことF木啓孝にも紹介すると、似たもの兄弟だけあって、あれよあれよという間に、財団を作ろうという話になった。これを聞いたN協会時代からの古い友人O方徹さんも参加してくれて、800万円の基金で2011年10月に『社団法人 ゆかり協会』を設立した。もちろん三国さんにも理事として参加してもらった。設立を記念して友人のY永みちこさんが「老いの生き方」について講演をしてくれたり、毎月(3年目からは2月に1回)「ゆかりセミナー」を開催したりしている。昨日の高齢者や身障者のトラベルヘルパー協会の篠塚恭一さんの講話それだ。

  

 その我らが三国浩晃さんの考え方や彼の元に集まる高齢者の悩みに応えた内容が書かれてあるのが、『おひとりさまで逝こう』である。執筆を始めたのが4年近く前だったが、日常の講演活動などが忙しく、遅々として進まず。きょう、ようやく出来上がって、三国さん共々ゆかり協会のメンバーもみんな喜んでいる。特に姉のように慕っている(ホンマやろうか、私の想像です)U野千鶴子さんが、推薦の帯を書いて下さり、格調も高くなったことで、さらに多くの方々に読まれることを願っている。私も4月2日から第3の人生の旅に出る前に、この本を書店に並べることが出来て、ホッとしている。

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