気になる野良猫たちの生活 (1410)

木枯らし1号が吹くとの天気予報が当たったのか、11月27日は気持ちの良いほどの快晴だったが北風が寒かった。というのも午後1時15分から開店までの45分間、三崎まぐろの『宮川商店』の妙蓮寺店前に並んだ。1番乗りだった。

一昨日家人から「久しぶりにまぐろ屋のお兄さんが出てたけど、土日も来るらしいからお願いね」と頼まれていたからだ。既に何度か書いたけれど、お兄さんには持病があって冷凍庫に長時間入ることが出来ないらしい。というか本人が、中々以前のように頻繁に店を開けられない理由としてみんなに説明していた。

<玄関横に置いてある喫煙用の椅子を持参>

開店の目印は、午前11時ごろ店先に立てられる幟だ。もう20年は経っているのではと思えるほど、私はそれ以前から通っていたので、古めかしい。とにかくとびっきりのインドマグロが市場の半値、いやそれ以下で買えるのか魅力で、さらにカマやねぎま鍋用のアラが3〜400円というのも見逃せない。きっとこのことも既に書いたかもしれない。午後1時20分に2番手のオヤジさんが並んだ。

「待つ」生活習慣が、30年以上続いたので寒風の中も苦にならない。しかも椅子と本を持参しているので、記者時代のいつ取材先が帰ってくるか分からない毎朝、毎晩のことを考えれば楽なものだ。

いま読んでいるのは、エリザベス・M・トーマスというアメリカの女性作家の『猫たちの隠された生活』(草思社)で、近所の古本屋のゾッキ本コーナーにあったのを200円で買った。全く手付かず状態で何だか申し訳ないような、儲かったような😊😊😊。

それにしても猫の本を読むのは、吉本隆明さんの『なぜ、猫とつきあうのか』以来だ。読んだのは別に猫に興味があったからではなく、吉本さんの本だったからにすぎない、まぁ”吉本エピゴーネン“というかファンだからだ。その点この本は意識して買った。庭に野良猫のキンちゃんとマミちゃんが来るようになって5年は経つ。だんだん家族も可愛がるようになり、最近では私の食事中でも、「キンちゃん(あるいはマミちゃん)来てるわよ、早く餌をあげて」とせっつかれるほど。

<家人と娘はいつまで経ってもビクビクしているキンちゃん贔屓 マミちゃんも可愛がる>

昨日(26日)の朝など、放っておいたらキンちゃんはサッサッと他の所に行ってしまい、家人にさんざん叱られた。昼過ぎにまた現れたので、「キンちゃん、おじさんだって朝メシ食ってたんだから短気起こさんといて」と言いながらカリカリと呼んでいる固形のエサと出汁スープ入りのマグロ、さらに朝のお詫びに大好物の『ちゅーる』を混ぜてあげたほどだ。

<私はどちらも贔屓 最近知らない猫も来るが分け隔てなく同じように餌をやる>

この歳になると夫婦の会話は、猫と韓流ドラマ、それに施設に行った日は、「みんな美空ひばりのDVDが好きでね。大声で歌うんよね」などその日あった愉しい話ぐらいしかない。それらの会話の中で、「キンちゃんとマミちゃんにビデオカメラをぶら下げさせて、毎日どこを徘徊してるのか、他所で何を食べているのか見てみたいわ」と家人が言う。私も大いに興味がある。時々「どこの路地から出てきた」「誰誰さんの階段を上って行った」などの目撃情報🤣🤣を家族で交換し合うほどだ。ということで、猫の生態を知るのにいいかなと。まぁ暇なんだな。

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