出航直後の船内 /  601

乗船して大きな荷物を4階の荷物置き場に放り込むと、最初に向かったのはトイレだった。習性とは怖いもので、何も構わずトイレを覗いている私の姿があった。凄い‼︎ウオッシュトイレだ。これで好い船旅ができそうだ。洗面所に気づいてkおこでトラベルミンのような酔い止めの「アネロン ニスキャップ」を1錠飲む。気は心というではないか。7階のデッキに出て最後尾のチェアーに陣取ると目の前に東京タワーとスカイツリーが同時にそそり立っているのが見える。おがさわら丸は直ぐにUターンを始める。やはり船足が速いように思える。もうレインボーブリッジを潜っている。下からこうした光景を見られるのも中々無いだろう。お台場を通過するときFジテレビの社屋がぐーんと間近に見えて来た。風が吹いている。好い天気だ。これから1ヶ月ほど父島、母島で思索に?耽りたい。 
▼船内は既に書いたように客室は7階ごとに分かれていて、7階を「7デッキ」6階を「6デッキ」というように各階を「デッキ」と表現する。1時間も経つとすることがないので、7階デッキの船内後半部分にある「展望ラウンジHahaJima」で昼食をとる。ハイボールとおつまみ3点セット(枝豆、フライドポテト、鶏の唐揚げ)、次第にメートルがあがってナポリタンもツマミに。いい気分になったところで、3デッキの我が床へ。暫く眠ると夕方になっていた。再度7デッキの展望ラウンジに行くと夕陽を見ようとする人たちでいっぱいだった。夕陽は帰る時でいい。 

▼4階には、「レストラン父島」があって色々なメニューが揃っている。トンカツやエビフライ、サバの味噌煮、丼ものも、麺類もある。私はサバの味噌煮定食にしようとしたら、何と日本酒は北雪をおいているでは無いか。これでは呑まない訳には行くまい。ツマミにおでんも追加した。船内の人たちが集合する食堂で、チビチビ北雪を飲みながら人間観察をしてみると意外な事に夫婦かと思ったカップルが、船内の座席が近いという事で仲良くなっていたり、ツアーで知り合ったりと面白い。スレンダーで髪が長い美形には、なぜか危なそうな、あまり賢くなさそうな男が寄り添っている。これは私の嫉妬だろうか。そうだよね。 

▼さっきまで写っていたテレビの日本ハムー巨人戦は電波が届かず見えなくなっている。巨人が2対1で勝っていたようだが。auの携帯電話もiPadも既に「圏外」と表示されている。iPadでKindleを引っぱり出して『東京タラレバ娘』を3巻から読み進めて行くうちに眠くなった。Zzzzz・・・。

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