『週刊G代 』が面白かった(1182)

このところ日曜日から水曜日までは、習いに行ったり、教えに行ったりの生活を繰り返している。コロナは、人の流れを変えたし、他人を巻き添えに出来ないからどうしても活動は自粛しがちになり、外出する機会が大幅に減った。だから家にいれば、新聞3紙に始まり、週刊誌3誌、月刊誌2誌、さらにネット記事を読んでいるだけで、すぐに時間が経ってしまう。そんな中でも人に教えたくなるほど面白かったのは.今発売中の『週刊G代』だ。

いつものようにスタートは、『週間運気予報』。次にグラビアにいくのだが、今週は「北朝鮮🇰🇵」特集が、実にいい。私は「地上の楽園」のプロパガンダは、『38度線の北』を書いたT尾五郎氏ら代々木国際派の連中だとばかり思っていた。これを見ると当時のメディアはこぞって北朝鮮礼賛を繰り返していたことがわかり興味深い。私自身、1984年に警視庁記者クラブで読んだ『凍土の共和国』(金元祚 亜紀書房)で、初めて実情を垣間見る(読む)まで、ずっとこの特集通りに信じてきた。だから鹿児島県吹上浜で若いカップルが北朝鮮に拉致された時も、頭の中に存在すら思い浮かばず、東京に来てから、サンケイ新聞の大スクープで衝撃を受けたのは言うまでもない。

惜しむらくは、「シリーズ 人は間違える」とするならば、北朝鮮、少子化、バブル万歳、民主党政権とあれもこれもではなく、今週は「北朝鮮」とワンテーマに絞った方が総花的でなく、読みやすかったのではと思わせた。余計なお世話か🤭🤭🤭。

続けて読むのが、最近始まった梅沢富美男さんの「人生70点主義」で、年齢が近いせいか思考も行動もよく似ていて、毎回大いに笑う🤣🤣🤣。今回もコンビニで、どうみたってジジイなのに、タバコや酒を買うときに年齢確認を求められるのを苦々しく思っている点だ。声を立てて笑ったのが、ハンバーグとコーラを各40個(本)買ったときに、「店内でお召し上がりですか❓」と訊ねられた下りだ。わかる分かる。私はかなりの梅沢贔屓と周囲からも言われる。「ねこんぶだし」に始まって、「俳句」の番組、「農家メシ」、「こだわり酒場のレモンサワー」、最近は豚丼のCMも飛ばさず観ている。

さらに老人特集は、今の全週刊誌の中では、『週刊G代』が最も充実している、いわば「お家芸」という気がしている。面白いというわけではないが、毎週納得のいく記事が多いし、ためになる内容ばかりだ。「長く生きていると、わかる『運命』」特集も。これを読みながら、1985年8月27日午後1時前に、東京高等裁判所南門を通らなければ、私の人生は全く違ったものになっていただろうと「運命」の出会いを思い出すたびに、良かったのか悪かったのか思い悩む30有余年だ。

さてさて極め付けは、前半のグラビア「浅丘ルリ子」特集と、後半の宮崎美子さんの水着姿の「袋とじ」だ。改めて浅丘ルリ子さんがいかに綺麗だったかがよく分かる。これを作っている編集者たちは、自分の祖母か母親に当たる浅丘さんを上手く料理しているところが可笑しい。

後半の「袋とじ」は、期待を裏切られることが分かっているので、ここ10年くらいはまず開くことはない。5年に1度もない。しかし今年はこの前、何だったか忘れたが、珍しくペーパーナイフを取り出して、少し緊張しながら開けてみた。が、やっぱりガッカリというか、わざわざ開くことはなかったなと思った残念な記憶がある。その点、今回は「フーム」と思わせるところもあり、大いに愉しめた。掲載したら営業妨害なので一部だけ。

I 井克尚さんが新編集長になってから、次第に彼ならではと思わせる企画や特集が登場しはじめ、「老人シフト」がさらに顕著に、しかも加速しているように感じられ、「見せる」週刊誌から「読ませる」週刊誌になってきた。

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