高田馬場 つけ蕎麦『安土』(1190)

「今浦島」という言葉があるが、今日(10月28日)はまさにそれだった。長らく、どれぐらいだろう❓東横線渋谷駅から外に出ていなかったので構内の余りの変貌ぶりに仰天した。「滄海変じて桑田となす」とはまさにこのことだ。

JR渋谷駅で山手線に乗り換えたのは、高田馬場のつけ蕎麦『安土』に行くためだ。わざわざ遠回りしたのは、今日Kindleで購入した『極上蕎麦』(リベラルタイム)を見ていたら、学校から割と近かった、と言っても逆方向だけど横浜から比べればベタ近なのと、蕎麦好きの末娘が、「授業は無いけど寮生たちで共同で買った自転車なら10分ほどで行けそう」というので、午後2時に店の前で待ち合わせた。

ところが約束の時間を15分過ぎても来ない。これじゃ授業に間に合わなくなると、私だけ先に食べ始めた。特製つけ麺にして、つけ汁はオリジナルにした。ラー油が効いた甘辛汁に、別盛りの肉や野菜、唐揚げを入れて食べるのだが、昨日の「武蔵野うどん」の蕎麦バージョンといった感じ。焼豚がしっとりしているが脂っこくなくて、蕎麦とも相性がいいのは意外だった。

『極上蕎麦』には、

<なぜ蕎麦にはラーメンのような多様性がないのか>という疑問から <そばの可能性を日々追求してきた> とある。

確かに(ラーメンの)「つけ麺」に似ているという点では、新境地といった味ではあったが、昨日の『武蔵野』今日の『安土』と余り変化がなかったので連チャンでは感動が薄かった。

結局娘は30分遅れてきた。これだけ遅れるのは何か理由があるはず。案の定自転車の鍵を寮の友達が持っていったままで、「代わりの鍵を探すのに時間がかかった」と。これも共同購入ゆえ。「社会に出たら言い訳は通用しないし、誰も聞いてくれないから、何でも早め早めに準備しておけば慌てずにすむから」と定刻主義者の父としては一応注意しておいた。本人はションボリ。

私は午後3時から授業なのでここで引き上げた。まぁ蕎麦を食ったら元気になっているだろう。高田馬場駅前から大学の正門前までバスにしたので余裕で間に合った。

後で聞いたら彼女が頼んだ野菜つけ蕎麦は、「まるで野菜天ぷらのような食感で、とっても美味しかったから今度食べてみたら」と半ベソはどこへ行ったんだろう。

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