とうとう60代最後の年を迎えてしまった(1248)

目が覚めたのは午前7時半前。昨夜食べた牡蠣鍋の残りにご飯を入れた雑炊と豚キムチ、卵焼き、錦松梅が69歳最初の食事。あとはベットでゴロン。アイスキャンデーを食べながら、ビデオに録った『ペガサスマーケット』を面白そうなところだけ見る。今日は10 分くらいしか見るところが無かった。コーヒーを飲みにリビングに戻ると家人はすでに2階の自室へ。

<朝の友『錦松梅』は、『さわ野』に来る途中にあるので必ず買う>

アードマン・B・パルモアの『エイジズム』(法政大学出版局)を読み始める。今年はとことんこうしたテーマの本を読むことにした。

先週まで読んでいた真山仁さんの『ロッキード』(文藝春秋)は、面白かったし、1976年2月5日事件発覚の日についての珍説に思わず声を出して笑った。100 %と言っては失礼なので、99%以上の記憶違いでも、インタビューを受けた本人が自信を持って喋れば、作家は書くしかないのか⁉️

ロッキード事件当時、吉永さんと最も親しかった新聞記者にも確認したら、「私も驚いた。吉永さんからも聞いたことがない話」と同意見。「もしあれが本当なら、あの吉永さんのことだから自慢げに、何十回となく喋っているし、喋らずにはいられないだろう」「7月27日、田中角栄逮捕の朝は、始発電車で当庁したから、その日との記憶違いじゃないだろうか」「あの日(角栄逮捕の朝)のことは私(小俣)も20回以上聞いたから」「2月5日のことだったら神がかり的でもっとしゃべっているはず。隠す必要がないから」とお互いに、不思議なインタビューの内容に釈然としないものが残った。まぁ他人の記憶にとやかく言う必要はない。カポーティーのように「ノンフィクション・ノベル」という手法もあるからいいのか。

<きょうは九条ネギにした>

昼のニュースを見て、「福井風おろし蕎麦」を作る。辛味大根が大きかったので、まだ十分残っていた。クセになる美味さ。食べ終えたところで、ここ1週間意識して歩いているので、69歳になったばかりのこの日も、六角橋商店街周辺を散歩する。

五木寛之さんが住んでいる高台のマンションが、下から見える。日当たり最高だろうな。つけ麺の『くり山』は今日もお休み。六角橋商店街の中にある昔ながらのアーケード街も人がまばら。閉まった店が多い。コロナの爪痕が、人間だけでなくあちこちで見受けられる。まさに「戦争」だな。とにかく自粛要請を掻い潜り、飲食店に行く。でないと本当に店は万事休すだ。

非常事態宣言の延長が決まった夜、家族と家族の一員といえる東京都市大学のL洪千教授のお別れ会を兼ねて誕生会を新宿荒木町の『さわ野』で行った。Lちゃんは、再来週韓国に帰える。お母さんが糖尿病で、高血圧のうえ、透析の回数も増え、随分どうしようか悩んでいたが、年末に帰国を決断したようだ。万一のことを考えたら、海外からの帰国はこの状況では難しい。90近い母親がいるのでは、儒教の国、親孝行の韓国人は、他に選択肢はないのだろう。韓流ドラマを見ているからよくわかる。

午後5時過ぎにスタートして、先月同様カラスミ、焼き穴子、刺身、そして「のどぐろ」コースで大満足。佐渡の酒「北雪」が進む。午後7時過ぎに終了。帰りに駅前の持ち帰り専門の『ちよだ寿司』に「恵方巻き」が残ってないか覗いたら、何一つ陳列棚になかった。日本人は「作られたブーム」に弱い。その典型が私かも。

気になるのは、今朝から何もしないのに洟水が出る。ついに私も花粉症なのか。長女からメッセージが届いていた。お祝いの言葉に添えて、「優しい老人になってください」。正しい。確かに、怒ったり、五月蠅かったりする老人は嫌われる。肝に銘じよう。

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