昨夜の朝日新聞デジタル版に限らず、今や特ダネは週刊文春オンラインを見ないと始まらない。何十倍もの資金があっても、何百倍もの記者がいても、小兵には敵わない。痛快といえば痛快だが、巨大メディアに属していただけに隔世の感は否めない。
<菅総理の長男 田代まさしさんかと思った こんなアンちゃんのために棒に振る人生もある文春オンラインより引用>
ここまで情報が掴めるのは、連戦連勝のなせる技とも言えるが、情報提供者が頼りにするのは勝ち馬を選ぶからで、その流れを作ってきた週刊文春の努力と継続だろう。
今のメディアを取り巻く状況を考えれば、特にNHKや民放各局は、独自に総務省や政権批判が難しいのならスキャンダルやスクープ情報は、どんどん週刊文春に持ち込めば良い。菅総理-正剛-NHKの因縁の関係など取材すれば出て来るネタはあるはずだ。なぜ菅総理がNHKを目の敵にするようになったのか。こうした特ダネでもオンエア出来ないネタの「駆け込み寺」を週刊文春にすればいいのだ。そのとき肝心なのは、取材協力謝礼をもらわないことだ。いつかネタや人脈、情報で返してもらえばいい。私も多くの人を紹介してもらい後の取材に役立った。
<映画の宣伝 SNSからの引用>
<あの日のニューヨー・タイムズ 記念に取っておいた>
学生時代、『ペンタゴンペーパーズ事件』で、ニューヨーク・タイムズがスクープし、追いかけたワシントン・ポストの両紙が相次いで発禁になったとき、続いてボストン・グローブ、シカゴ・サン・タイムズ、フィラデルフィア・インクワイアラー、ロサンゼルス・タイムズ・・・と書き続けたことを知って、「アメリカの新聞は凄いなぁ」と感動したものだ。
日本のメディアは他社がスクープすると、出来るだけ小さく扱おうとする。司法記者時代、キャップがI 手上伸一さんだったから、イヤでも追いかけさせられた。「他社がスクープしても北海道から沖縄の人たちまで、誰もが読んでいるわけでは無い。NHKは伝えるべきものはキチンと伝える」という姿勢だった。本当に良い上司に巡り会えた。
それに倣えば、この朝日新聞の記事は意味がある。今日以降の国会でも、先週同様『文春国会』となりそうだ。